サウジアラビアのトルキー王子と安倍首相が会談

2019年10月23日
サウジアラビア大使館

サウジアラビアのトルキー王子と安倍首相が両国の絆を再確認

即位の礼と安倍首相との会談のために国務相兼閣僚トルキー王子率いるサウジアラビア代表団が来日

東京--サウジアラビア王国は、トルキー・ビン・ムハンマド・ビン・ファハド・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国国務大臣率いる代表団を、今週、東京へ派遣しました。トルキー大臣は、同国のサルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王の代理として、10月22日の火曜日に行われる皇位継承儀式に参列しました。

トルキー・ビン・ムハンマド・ビン・ファハド・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード・サウジアラビア王国国務大臣は21日月曜日に安倍総理大臣と会談しました。サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード皇太子兼副首相兼国防大臣からのメッセージとして日本の方々への挨拶を行うと同時に、二カ国の相互関心の高いテーマについて話し合いました。

両国の関係は、2016年に締結された『日・サウジ・ビジョン2030』により新たな段階に入りました。本ビジョンは相互協力の方針を設定していることから、「新たな日サ協力の羅針盤」と日本政府関係者から呼ばれています。

『日・サウジ・ビジョン2030』は、投資と商業、投資と金融、工業とエネルギー、スポーツと文化に渡る4つの主要部分から成り立っています。ムハンマド・トワイジリ経済企画大臣が率いる共同グループのもと、サウジアラビアと日本の企業が61の案件について協力を開始することを決定しています。サウジアラビアと日本の関係が成熟するにつれ、さらに進化する連携は、両国間における大きな投資の可能性を高めます。

また、この新パートナーシップ時代を築く新たな象徴として、サウジアラビアの大手主要紙である「アラブニュース」の日本語オンライン版が今週開設されました。開設イベントでは、マージド・アル・カサビー商業投資大臣が「日本はサウジアラビアにとって信頼できる戦略的パートナーかつ友好国であり、両国は特別な関係です」と話しました。

英語と日本語で発行される新しいウェブサイトは、ビジネスや時事問題、芸術、文化の分野において、日本とアラブ世界の情報交換を円滑にすることを目的としています。アル・カサビー商業投資大臣はこのウェブサイトの立ち上げを、「歴史的に素晴らしい機会」と位置づけました。

ウェブサイトの記念イベントに出席した日本の防衛大臣、河野太郎氏は次のように語りました。「日本語での発信により、多くの日本人がアラブ世界のニュースを読めるようになるのは、喜ばしいことです…
私たちは共通の価値観を持っています。年長者へ対する尊敬の気持ち、そして家族に重要な価値を置いています….私にとってサウジアラビアは友人であり、協力する必要があると思っています。そのために、私たちは中東の人々が実際に何を思っているのか、毎日現地で何が起こっているのかを知る必要があります。これまでその情報源がありませんでしたが、今このようにして日本でアラブニュースが立ち上げられ、日本語でニュースを発信されるということです。また、日本のニュースもアラビア語で伝えられることと思います。中東と日本の間の情報交換には大変良い手段であり、心から楽しみにしております。」

日本とサウジアラビアは、サウジアラビアの経済特区に進出しようとする日本企業をサポートするために協力していくことを合意しています。この新しいパートナーシップについては、2019年10月23日に発表される予定です。

■ 駐日サウジアラビア王国大使館について
駐日サウジアラビア王国大使館は、2019年2月に任命されたナーイフ・アルファハーディ特命全権大使が率いています。