【MLB】“投手王国”アストロズは全員右腕 WSに左腕不在は1903年の第1回以来106年ぶり

アストロズのジャスティン・バーランダー(左)とゲリット・コール【写真:Getty Images】

ア軍ヒンチ監督は問題なしを強調「左打者を得意としている右腕がいる」

 2019年ワールドシリーズが22日(日本時間23日)に開幕。第1戦はナショナルズが敵地でアストロズを5-4で破った。試合前にはワールドシリーズを戦う両チームの25人ロースターが発表され、アストロズは左腕が1人も入らなかった。AP通信が伝えている。

 アストロズは25人のロースターのうち12人が投手。その全員が右腕という珍しい編成となった。レギュラーシーズンでは先発左腕ウェイド・マイリーが14勝6敗、防御率3.98の好成績を残したが、9月に不調に陥ってロースター外に。レギュラーシーズンで登板のあった左腕フランバー・バルデス、シオネル・ペレス、レイミン・グッダンも25人から外れた。

 記事では、「ワールドシリーズのロースターに左腕がいないチームは、1903年の最初のワールドシリーズ以来となる」と紹介。スポーツデータ分析会社「エライアス・スポーツ・ビューロー」によると、1903年はアメリカンズ(現レッドソックス)とパイレーツが対戦し、アメリカンズの投手はサイ・ヤングを含めて3人、パイレーツは5人しかいなかったという。

 ヒンチ監督は記事内で「左腕がいないということは、長い間対応してきたことだ」と問題にせず、「我々のロースターを気に入っている。左打者を得意としている右腕が何人かいることも気に入っている。シリーズを通して、左打者に違う見せ方をすることが課題となるだろう」と自信を覗かせている。

 初戦を1点差の惜敗で落としてしまったアストロズ。右腕だけの“投手王国”が奮起して巻き返せるか、注目だ。(Full-Count編集部=AP)

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