もう1時間くらい見てる気分で時計を見たら、まだ9時23分だった!

©株式会社フジテレビジョン

今回のテーマは“何が本当か?”

…あれ?なんか先週も同じこと言ってたような気もしますが、そんなことはどうだってよくなるくらい今週も“何が本当で何が嘘なのか?”画面にくぎ付けになりましたね!

騙されているようで実は見抜いてる?な岩ちゃん(岩田剛典)演じる若宮や、ポンコツに見えて実は策士なんじゃないかとも思えてきた(佐々木)蔵之介さん演じる江藤警部など、キャラクターの“含み”の部分でのミステリーはもちろん、今回はめくるめく“何が本当か?”の連続にクラクラしました。

「この人あやしすぎる」「キャスティングがそもそも臭い」「そんな美談あるわけない」「絶対罠でしょ」「あんた嘘ついてんな」「それ本心?」「え、嘘じゃないの?」「美談だったんかーい!」「えー!!まさかの犯人!?」と、最初から最後まで翻弄されまくり。

あと、僕の視聴スタイルが「ミステリードラマは予想しないで見る」なので、第1話から一貫している“ゲスト女優が犯人”という分かり易すぎるヒントがあっても、最後のどんでん返しの驚きはひとしおでした。

とはいえ、今回一番の驚きポイントは間違いなく岡田義徳さんです!

2サス(2時間サスペンス)でよくある“すでに犯人!”みたいな勝手な想像を逆手にとった絶妙なキャスティングで、まさか岡田義徳さんが裏も何にもないだなんて思わないじゃないですか?裏がないどころか結構いい奴で、しかも葛藤を抱えながら必死に生きてきた…みたいなすごく真っ当な人間で…そんな風に誰も思わないじゃないですか?だって岡田義徳さんですよ?え、僕だけ?(いろいろ失礼)

1回目を見た時に岡田義徳さんに対してあんまり失礼な見方をしてしまったので、2回目見返した時は彼の演技をじっくり噛み締めてお詫びしましたよ…。

第3話は特に、シーンの一つ一つに仕掛けがたっぷり隠されていて、あまりにも物語の濃度が高くて情報量が多い…今回すげーな!もう1時間くらい見てる気分!!なんて時計見たら、まだ9時23分だったからびっくりしましたよ。しかも拡大なし!もっとダラダラやって前後編にしたっていいくらいのお話なのに、この出し惜しみのなさ…誰かにお礼を伝えたい気分です!

とりあえず、このドラマの脚本家・井上由美子先生とメイン演出を務める西谷弘監督がタッグを組んだ映画『マチネの終わりに』は、11月1日(金)に公開!福山雅治さん主演です!!こちらもお見逃しなく!!!と、ここで制作者関連の宣伝を不自然にでも入れてお礼しとかないと気が済まない気持ちになりました。

さておき、今回もディーン様定番の“バイオリン”のステキさはもちろんでしたが、彼のコミカルなジェスチャーと共に繰り出される“一言返し”があんまり面白かったのでちょっと振り返ってみます。

カギを握る人物に電話掛けを命じる場面

若宮(岩田):「ダメだ、出ない」

獅子雄(ディーン):「出るまで掛けるッ!!」

関西人だと見抜いて犯人に詰め寄る場面

斎藤(山村紅葉):「そんなんウソや」

獅子雄:「(エセ関西弁で)それや!!」

獅子雄が変装していたことに気付いて…

斎藤:「あ、お花屋さん」

獅子雄:「正解!!」

信頼していた先輩の真相を知り…

古田(岡田義徳):「僕をだましてたんですか?」

獅子雄:「その通り!!」

取り調べの場面

市川(伊藤歩):「嫌な奴」

獅子雄:「どういたしまして!!」

2回目見た時にメモって抜粋してみたんですが、これ、文字面では面白さがほとんど伝わりませんね。でも、ディーン様の飄々とした言い回しと、なんとも言い難い絶妙なジェスチャーと共にセリフが放たれると、途端に魅力が出てくるのです。

しかも、字面だけみるとものすごく嫌みで、市川のセリフと同じく“嫌な奴”にも思えるのに、ディーン様が言うと、コミカルで紳士。そして、こんなに入り組んでいて複雑なお話なのに物語にぐっと入り込みやすくさせるライトさがプラスされるのです。やはりディーン様は唯一無二!

最後に、今回の第3話に付けられたサブタイトルが「天才VS詐欺師の騙し合い!ノンストップのどんでん返し探偵×医師」。だいたいこういうサブタイトルって何割増しかで盛ってる印象しかなかったんだけれど、今回はまさに“騙し合い!”だし、“ノンストップ”だし、“どんでん返し”だしで、謳い文句に偽りなし! 見てない方は必見!!

そして1度見た方ももう1回見ると見落としていた仕掛けがわかったりしてさらに面白いですよ。

text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)