散居村の在り方探る 南砺でサミット開幕 全国8市町 現状紹介

各市町の現状や取り組みを紹介したサミット

 散居村がある全国8市町の首長らが集う「全国散居村サミットin南砺」が23日、南砺市のいのくち椿館で始まり、各市町が現状や取り組みを紹介した。24日まで。

 南砺市と砺波市、高岡市、小矢部市、入善町、岩手県奥州市、山形県飯豊町、島根県出雲市で構成する全国散居村連絡協議会が開催。散居村の特性を生かしたまちづくりや課題解決に向け、1994年から開いている。今回は「散居景観を活(い)かした地域づくり」をテーマとした。

 サミットでは、夏野修砺波市長が屋敷林の枝の処分や維持の難しさに触れ、「住民にいかに価値があるか分かってもらうことが大切」と話した。田中幹夫南砺市長は空き家の増加や過疎化などの課題を挙げ、「地域の特色を生かしながらまちづくりしていく」と述べた。

 砺波散村地域研究所長で京都大名誉教授の金田章裕さんによる「砺波散村の成立と特徴」と題した基調講演や、パネルディスカッションもあった。共同宣言を採択した。24日は南砺市内の散居村などを回る。

 次回は2021年に小矢部市で開催する。

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