【日本S】鷹が2005年ロッテ以来14年ぶり6度目の4連勝で日本一 過去5度の「スイープ劇」を振り返る

ソフトバンク・工藤監督【写真:荒川祐史】

巨人原監督は2002年に4連勝で日本一、勝ち負けを両方経験した初めての監督に

 ソフトバンクが怒涛の4連勝で3年連続通算10度目の日本一に輝いた。23日、東京ドームでの日本シリーズ第4戦で巨人に3-2で勝利。ストレートの4連勝での日本一は2005年のロッテ以来14年ぶり6度目の快挙となった。過去5度の4戦4勝による日本一を振り返る。

○1959年 南海-巨人

 南海が日本シリーズ史上初の初戦から4連勝で巨人を破った。第1、3、4戦に先発登板、第2戦に救援登板した杉浦忠が全4勝を挙げる活躍でMVPに輝いた。

○1960年 大洋-大毎

 2年連続での4試合での決着となった。大洋が、榎本、山内ら擁する大毎の“ミサイル打線”相手に4連勝。三原監督率いる大洋はエースの秋山登を4試合とも救援登板させ、すべての試合で1点差勝利を収めた。

○1990年 西武-巨人

 西武がすべての試合で4点差以上をつける圧倒的な強さで巨人に4連勝した。過去6度のうち、第1、2戦をビジター、第3、4戦をホームで達成したのはこの1度のみだ。選手時代の原監督が出場していた。

○2002年 巨人-西武

 1990年と同じカードで逆の結果となった。原監督は監督初年度での日本一。初戦から3試合連続猛打賞で第3戦では満塁弾を放った二岡智宏がMVPに輝いた。

○2005年 ロッテ-阪神

 レギュラーシーズン2位からプレーオフを勝ち上がってパを制したロッテが、その勢いのまま阪神を圧倒した。4戦合計スコアは33-4。1度もリードを許すことなく4連勝したのはこの1度だけだ。

 今季の結果を合わせると過去6度のうち巨人が4度絡んでいる。また、巨人がホークスに4連敗で敗れたのは1959年以来60年ぶりで、同じカードで2度目は史上初。原監督は、1990年は選手で敗戦、2002年は監督で勝利を経験していたが、今季の結果で勝利、敗戦を両方経験した初めての監督となった。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2