車いすバスケ選手と交流 諫早市立上山小 障害考える授業

子どもたちに語りかける川崎さん(中央)=諫早市立上山小

 長崎県諫早市立上山小(立山大喜校長、490人)はこのほど、長崎市の車いすバスケットボールチーム「長崎サンライズ」の川崎寿洋さん(57)ら選手3人を招き、交流体験授業を開いた。5年生66人が競技を通し、障害について考えた。
 5年生の総合学習「人権について学ぼう」の一環で実施。選手は競技用車いすで激しくぶつかり合いながらスピーディーな攻防を実演した。児童はシュートを体験したが、ゴールリングまでボールが届かないことも多く、選手の指導を受けて挑戦した。
 22歳の時に交通事故で右脚を失った川崎さんは「障害を上手に人生の中で生かそうと考えるようにしている」「車いすバスケに出会い、知らなかった世界に関わることで多くの仲間ができた」と児童に語りかけた。
 野口蒼ノ心(そうのしん)君(11)は「障害を悪い方にとらえず、前向きな川崎さんの姿勢が心に残った」と話した。

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