台風21号 小笠原に最接近 24日夕方まで暴風、高波に厳重警戒を

非常に強い台風21号が小笠原諸島に最も接近し、小笠原諸島では猛烈な風が吹き、海上では猛烈なしけとなっている。24日夕方まで、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒すると共に、土砂災害にも警戒が必要だ。

 非常に強い台風21号は、24日午前9時父島の南南西の海上にあり、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。台風は、非常に強い勢力で小笠原諸島に最も接近している。

暴風・高波・高潮

 小笠原諸島では、猛烈な風が吹いており、父島では午前9時20分に東南東の風52.7メートルの突風を観測した。24日夕方まで猛烈な風や非常に強い風が吹き、海上では猛烈なしけや大しけとなる見込み。24日は高潮のおそれもある。小笠原諸島では、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒すると共に、高潮にも注意が必要だ。

大雨

 小笠原諸島では、24日昼過ぎにかけて雷を伴い1時間に30ミリの激しい雨が降って大雨となる見込み。これまでに降った雨により、地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風にも注意が必要だ。
 
 台風21号は今後、北から北北東へ進み、26日(土)未明には日本の東で温帯低気圧に変わる見込み。北日本から西日本の太平洋側では、台風によるうねりが入り、25日(金)にかけてしける所がある見込み。

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