ハンク・アーロン賞の受賞者発表 アはトラウト、ナはイェリッチ

日本時間10月24日、各リーグで優れた打撃成績を残した選手に贈られる「ハンク・アーロン賞」の受賞者が発表され、ア・リーグはマイク・トラウト(エンゼルス)、ナ・リーグはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が選出された。ミニッツメイド・パークで行われた表彰式には、ロブ・マンフレッド・コミッショナーのほか、ハンク・アーロン、フランク・トーマス、クレイグ・ビジオ、アレックス・ロドリゲス、デービッド・オルティスといった豪華な面々が集結し、両選手の受賞を祝福した。

トラウトは、ともにリーグトップとなる出塁率.438と長打率.645をマークし、メジャー全体で唯一となる3年連続のOPS1.000超えを達成。自己最多の45本塁打を放ったほか、自身3度目の100打点、自身7度目の100得点をマークし、9月の大半を欠場したにもかかわらず、2014年以来5年ぶり2度目の受賞となった。ヒューストンに来られず、表彰式に出席できなかったトラウトは「この賞を受賞できたことについて、ハンク・アーロン、殿堂入りの名選手の皆さん、そして(投票してくれた)ファンの皆さんに感謝しています。チームメイトやコーチ、家族、そして妻のジェシカのサポートなしでは、この賞を受賞することはできませんでした」とのコメントを発表した。

一方のイェリッチは、いずれもリーグトップとなる打率.329、出塁率.429、長打率.671をマークし、ナ・リーグでは1998~1999年のラリー・ウォーカー以来となる2年連続の首位打者に輝いたほか、自己最多の44本塁打。自打球での骨折により9月の半分以上を欠場したものの、MVPを受賞した昨季以上の大活躍を見せた。ハンク・アーロン賞は昨季に続いて2年連続2度目の受賞となり、「受賞することができてとても光栄ですし、投票してくださった皆さんに感謝しています」と喜びを口にした。

なお、ハンク・アーロン賞を複数回受賞するのは、ロドリゲス(4度)、バリー・ボンズ(3度)、オルティス、ホゼ・バティースタ、ミゲル・カブレラ、デレク・ジーター、アルバート・プーホルス、マニー・ラミレス、ジャンカルロ・スタントンに次いで史上10・11人目の快挙となった。

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