三浦按針の功績、漫画で紹介 浄土寺で四百回忌法要

三浦按針と徳川家康との関わりを紹介した歴史漫画

 徳川家康の外交顧問で、横須賀・逸見地域の領主だったウィリアム・アダムズ(日本名・三浦按針、1564~1620年)の四百回忌法要が26日、按針が眠る国史跡「安針塚」(横須賀市西逸見町)と、菩提寺の浄土寺(同)で営まれる。同寺は節目に合わせて、按針の功績を紹介する歴史漫画も制作した。

 歴史漫画「按針と家康」は、按針と家康の出会いや、家康の天下統一の陰にあった按針の功績などを分かりやすく描いている。原作を担当した浄土寺の逸見道郎住職(66)は「按針について何となく知っていることをコンパクトに分かるように工夫した。ぜひ、按針ファンになってもらいたい」と話している。

 漫画は法要当日に1部500円(税込み)で販売する。英語版も作った。今後、電子書籍でも取り扱いたいとしている。

 また現在、按針とゆかりのある横須賀、静岡県伊東、長崎県平戸、大分県臼杵の4市がNHKに、大河ドラマ制作の要望活動をしている。逸見住職は、この活動を後押しするため、漫画を使って按針を広く知ってもらうことも目的の一つとしている。

 当日は午前11時から安針塚で墓前法要、正午から浄土寺で四百回忌法要を執り行う。午後1時からは記念イベントとしてライブなども催すほか、普段は公開していない按針ゆかりの宝物を特別公開する。

 申し込み不要、参加無料。問い合わせは、浄土寺電話046(822)1033。

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