世界的な有力選手が集まるプレミアリーグ。この夏も他リーグより早く移籍市場がクローズされたが、14億ポンド(1961億円)もの補強費が投下された。
ただ、期待通りのパフォーマンスを見せられていない新戦力たちもいる。ここでは、『talkSPORT』による「5人のがっかり新戦力」を見てみよう。
ニコラ・ペペ
リール⇒アーセナル:移籍金7200万ポンド(100億円)
アーセナルはクラブレコードの移籍金でペペを獲得したが、いまのところはその途轍もない金額を正当化できていない。
まだ1ゴールに留まっており、プレミアリーグへの適応に苦労している。プレー面でアカデミー上がりの若手に負けており、アレクサンドル・ラカゼットが戻ってきた場合にはポジションを失う危険性も。
アーセン・ヴェンゲルも彼が先発落ちするリスクに触れている。
アーセン・ヴェンゲル
「自分は彼が好きだし、(獲得したのは)いい決断だったと思う。
まだ完璧には適応できておらず、時間をあげる必要がある。
フランスの時の様に自由にはプレーできていないようにも見える。
彼のゲームの特徴、特にオフザボール(の動き)が今は見られていない。
その一方で、サイドでプレーできる他の若手もいると言わなければいけない。
彼は自分のポジションを保持するために戦わなくてはいけないだろう」
アレックス・イウォビ
アーセナル⇒エヴァートン:移籍金3500万ポンド(49億円)
約50億円で移籍したイウォビだが、世間を沸かせるプレーを見せることができていない。
今季のエヴァートンは低迷しており、厳しい戦いが続いている。そのなかで彼も50億円という価格を正当化できるようなパフォーマンスはほとんどないのが現状だ。
リーグカップとリーグ戦で2試合連続ゴールも決めたが、途中投入も多い。
モイーズ・キーン
ユヴェントス⇒エヴァートン:移籍金2750万ポンド(38.5億円)
もうひとりのエヴァートン新戦力であるキーンもインパクトを放つことができていない。19歳の彼は控えでの起用が多く、まだノーゴールだ。
トフィーズの新戦力たちは残念な出来であり、それがチームが苦しんでいる理由の説明になるかもしれない。
キーンのポテンシャルに疑いはないが、イングランドのフットボールに適応するにはいくらかの時間が必要だろう。とはいえ、チームはピッチを走り回ってゴールを奪う選手を絶対的に必要としている。
オリヴァー・マクバーニー
スウォンジー⇒シェフィールド・U:移籍金1750万ポンド(24.5億円)
スコットランド代表ストライカーはまだ1ゴールしか決めておらず、その価格を正当化できていない。
また、スコットランドファンを怒らせる事態にも巻き込まれた。シェフィールドは彼とMFジョン・フレックがロッカールームで話す動画をポスト。そこでマクバーニーは代表批判ともとられかねない発言をしていたことで炎上騒動に。
シェフィールドのメディア担当はマクバーニーに謝罪。そのうえで、彼本人も謝罪した。あれはジョークであり、映像も脈絡を無視して切り出されたものだったと釈明したのだ。
23歳の彼にとってプレミアリーグのキャリアはまだ始まったばかり。とはいえ、ファンたちはもっと活躍してくれることを願っているはず。ブライトンが同額で獲得した23歳のニール・モペはすでに3ゴールを決めているからだ。
ダニー・ドリンクウォーター
チェルシー⇒バーンリー(ローン)
彼はカップ戦1試合に出場したのみで、まだプレミアリーグでは1分もプレーしていない。
ナイトクラブのケンカ沙汰で足を折られかけるというピッチ外での事件で話題をさらってしまった。
チェルシーからのローン期間は1月までだが、何かが劇的に変わらない限り、延長される可能性はほぼない。2017年にチェルシーに移籍して以降、彼のキャリアは急降下してしまった。