帝塚山大学博物館「絵馬」展

 様々な時代の絵馬を通して、当時の人々が神仏にささげた願いを感じてもらおうという展示会が奈良市で開かれています。

 絵馬の起源は古代、神様の乗り物として生きた馬を奉納していたのを木や土でかたどるようになったことにあります。

今回の展示会には、近世以降の物を中心に大きさも絵柄も様々な絵馬35点が展示されています。

こちらは江戸時代、興福寺に奉納されたとみられる獅子と牡丹の絵馬。所々に金箔が施され、美術的にも価値のあるものです。

また、庶民が健康や商売繁盛を願ったり、神仏に誓いを込めたりして奉納したものなどは、シンプルで洒落っ気があり、当時の人々の身近な絵馬に託した、ひたむきな願いがうかがえます。

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