黒木&山崎颯は戦力外→育成へ 2人が侍ジャパン入り…オリ16年ドラフト組の今

オリックス・黒木優太【写真:荒川祐史】

育成を含めて14選手を指名した2016年ドラフト、現在の主力選手も多数

 オリックスは22日に黒木優太投手、山崎颯一郎投手、鈴木昂平内野手、岡崎大輔内野手に来年度の選手契約を行わない旨を通告したと発表した。このうち、黒木、山崎颯、岡崎の3人が2016年ドラフト組。黒木と山崎颯は育成契約に移行する予定となっている。

 同じ2016年組では、1位の山岡泰輔投手、4位の山本由伸投手がプレミア12に出場する野球日本代表「侍ジャパン」に選出。育成で入団した張奕外野手、榊原翼投手、神戸文也投手は支配下契約を勝ち取るなど、活躍している。

 以下はオリックスが指名した2016年ドラフト入団選手。

1位 山岡泰輔 投手 東京ガス 現役
2位 黒木優太 投手 立正大学 2019年・戦力外→育成再契約へ
3位 岡崎大輔 内野手 花咲徳栄高 2019年・戦力外
4位 山本由伸 投手 都城高 現役
5位 小林慶祐 投手 日本生命 現役
6位 山崎颯一郎 投手 敦賀気比高 2019年・戦力外→育成再契約へ
7位 飯田大祐 捕手 Honda鈴鹿 現役
8位 澤田圭佑 投手 立教大学 現役
9位 根本薫 投手 霞ヶ浦高 現役
育成1位 張奕 外野手 日本経済大学 現役
育成2位 榊原翼 投手 浦和学院高 現役
育成3位 神戸文也 投手 立正大学 現役
育成4位 坂本一将 内野手 石川ミリオンスターズ 2018年・戦力外
育成5位 中道勝士 捕手 明治大学 2017年・戦力外

 1位の山岡は1年目から先発として活躍し、今季は13勝4敗、防御率3.71で最高勝率(.765)のタイトルを獲得。4位の山本は高卒ながら1年目から救援として活躍し、先発に転向した今季は8勝6敗、防御率1.95で最優秀防御率に輝いた。

育成からは3選手が支配下へ、黒木と山崎颯はトミー・ジョン手術

 また、5位の小林も1年目から救援として活躍。同年には打球が顔面に直撃するアクシデントもあったが、今季は20試合に登板した。8位の澤田も1年目からマウンドに上がり、昨季は47試合、今季は28試合に登板している。捕手の7位・飯田は3シーズンで12試合に出場。9位の根本は投手から外野手へ登録ポジションを変更。まだ高卒3年目で1軍出場はない。

 育成契約では、2位の榊原が2018年3月に支配下登録に。今季は13試合登板で3勝4敗、防御率2.72の成績を残した。1位の張は入団後に投手に転向し、今年5月に支配下登録。今季は8試合登板で2勝4敗、防御率5.93の成績だった。さらに、神戸も今年7月に支配下登録され、約2か月で19試合に登板した。

 2位の黒木は昨年までの2年間で救援として計94試合に登板したが、先発転向を目指した今季はキャンプ中に右肘炎症を発症。4月に2軍で復帰したものの、6月に再発し、靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。敦賀気比高時代に「北陸のダルビッシュ」と呼ばれた山崎颯はまだ1軍登板はなく、黒木と同様に今年8月にトミー・ジョン手術。どちらも、術後から復帰までは1年以上を要する見込みのため、戦力外に。育成契約から復活を目指す予定だ。

 3位の岡崎は高卒1年目で5試合に出場したものの、その後2シーズンは出場機会がなく戦力外に。育成4位の坂本は2018年、同5位の中道は2017年に、ともに支配下契約を勝ち取れずに戦力外となった。(Full-Count編集部)

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