「時効警察はじめました」新レギュラー・磯村勇斗演じる鑑識課のエースは浮き沈みが激しいキャラ!?「時々変になるということだけは覚えておいてください(笑)」

「時効警察はじめました」新レギュラー・磯村勇斗演じる鑑識課のエースは浮き沈みが激しいキャラ!?「時々変になるということだけは覚えておいてください(笑)」

オダギリジョーさんが主演を務め12年ぶりの復活を果たした、伝説のコメディーミステリーの新作「時効警察はじめました」(テレビ朝日系)。深夜の放送にもかかわらず、人気爆発で最高のスタートダッシュを切った同作。本日10月25日に放送されるのは、第3話「婚活アドバイザー編」です。

霧山修一朗(オダギリ)と三日月しずか(麻生久美子)は、25年前に発生した婚活セミナー受講者が殺害された事件の捜査を開始。被害者が残したメッセージから、婚約者の男性が疑われていたところ、セミナーの主催者でカリスマ婚活アドバイザーの琴吹町子(中山美穂)が、彼のアリバイを証明したことで事件は迷宮入りし、時効を迎えていました。しかし後に、その婚約者と町子が結婚していた事実が判明。霧山は町子に疑念を抱きますが…。

そんな第3話の放送に先駆け、インターネットTVガイドでは鑑識課のエースで、又来(ふせえり)の息子でもある又来康知を演じる磯村勇斗さんをインタビュー。新レギュラーとしての工夫や、オダギリさんや麻生さんとのかわいらしいエピソード、さらには、理想的な金曜ナイトでの怪しい(?)野望まで、たくさんの質問にお答えいただきました!

── まずは今作への出演が決まっての心境をお聞かせください。

── 当時、一視聴者として見ていたドラマに出演するというのはどういう心境なのでしょうか?

「自分が学生の頃に見ていたドラマに俳優として携わるのは不思議な感じですよね。もちろんうれしいんですけれども、そういったファン心は捨てて現場に臨んでいました」

── 12年ぶりに復活した人気作品に新しく入るということで、プレッシャーや苦労したことはありましたか?

「新メンバーとしては、すでに出来上がっている空気感、ファミリー感の中にどうなじんでいけばいいのかなと、初めは悩んでいたんです。でも、オダギリさんをはじめとするキャストの皆さんが迎え入れてくださって、変に壁を作ることなく現場に入ることができました。ただ、やっぱり『時効警察』ならではの独特の空気感をつかむまでは少し時間がかかりましたね」

── すぐに迎え入れてくれた憧れのオダギリさんや麻生さんからは、現場でどのような影響を受けていますか?

「オダギリさんと麻生さんのお二人から『自然とその場所に立っていればいいんだよ』ということを、言葉ではないんですけれども、たたずまいから感じていて。変に気を使うことなく、自然と作っていこうという思いを肌で感じていましたね」

── 実際に現場でお会いしてギャップはありましたか?

── 麻生さんはどうでしょう?

「麻生さんは本当にお奇麗かつチャーミングで。現場のこと以外でも相談させていただいたら、親身になってアドバイスをくださって。すてきな方です」

── 先ほど、“独特な空気感”とお話しされていましたが、どんなところが他の現場とは違っていますか?

「やり過ぎちゃいけないけれど、やらないといけないような空気感というか…。説明がしづらいんですけれども、これまで僕が参加させていただいた各現場とは違う感じがあるんです。なんて説明したらいいのかな(笑)。本当に独特なんですよね。『時効警察』の現場を見て、肌で感じない限り説明ができない気がします」

── それほど特殊なんですね。

「吉岡(里帆)さんともそのことでお話をしていて。もちろんお芝居をして、感情も入れないといけないんですが、やり過ぎちゃいけなくて。ガツガツ見せる感じじゃないんですよね。作風や監督のテイストの問題もあるのかもしれません。ただそこは、オダギリさんをはじめとするもともとのメンバーの皆さんが作り上げてきた空気だと思うので、一緒になじんでいくよう、気にせずにやっていました」

── 康知には“元ツッパリ”という設定がありますね。

「やさぐれに近いのかもしれないですね。若かりし頃の親に対する反発、反抗から出てくるものというか」

── そんな康知のお母さん役はふせえりさんですね!

「共演も含めてですが、一ファンとしては『あの又来に息子がいたんだ!』という衝撃と、それを自分が演じさせていただける楽しみがありましたね。最初に台本をいただくまでは康知がどんなキャラクターか分からなかったので、破天荒なキャラかと思いきや、母親とは真逆の性格だったりもして演じがいがありました」

── 又来の息子ということは…というファンの方も多かったかと思いますが、真逆の性格ということなんですね。

「基本は引っかき回すというよりは、サポート役ですかね。事件に関しての資料を霧山さんに提出したり、お助けキャラではあります。ただ、時々変になるということだけは覚えておいてください(笑)」

── 役作りの際には、ふせさんに相談されましたか?

「多少は相談しましたが、現場で、お芝居でぶつかり合って、お互いに“母親”と“息子”としての見え方を探っていった気がしますね。こっちがオラオラしてふせさんにぶつかったら、やっぱりふせさんも思い切ってぶつかってくるので…。それに息子として負けないように演じることで、親子としての距離感を見つけていきました」

── 磯村さんから見た又来の母親像はいかがですか?

「好きな母親ですね。ちゃんと言うことは言うし、元気もあってイキイキとしていますよね。ただ、家庭が楽しそうだなとは思いつつ、ちょっとめんどくさそうだなとも…。いちいち突っ込んできて、息子をいじってきたり。客観的にはいい親子関係だなと思うんですけれども、実際に仕事場であれをされたら、うざったい感じかもしれないです(笑)」

── そして康知は鑑識課のエースでもありますね。

「もちろんベースとしては鑑識課のエースとして霧山さん、三日月さんのサポートをしています。ただ、作品としては監督・脚本がその話ごとに変わったりしますので、オムニバスみたいな感じになっているんです。なので、浮き沈みの激しい、つかみどころのないキャラクターにもなっているんじゃないかと思います(笑)。ここまで出してもいいんだというところもあって、面白かったですね」

── では、現場での印象的なエピソードを教えてください。

── 麻生さんは以前に磯村さんのことを“かわいい”とおっしゃっていました。

「そうなんですね(笑)。それでいうと、一緒のシーンでカットがかかった後にオダギリさんが麻生さんに『今の芝居ちょっと大きくなかった?』とか、いつもの感じのやりとりをしていたりするんです。麻生さんは否定するんですが、必ずオダギリさんが『磯村くんもそう思うよね?』みたいな同意を求めてきて…(笑)。ただ、そんなこと言われても、僕は先輩方のお芝居をどうこうなんて言えないですし、麻生さんが大きな芝居をしているとも思っていないんですよ! でも、オダギリさんに『そうは思いません!』とも言えないですよね!? そんな間に挟まれてどうしたらいいか分からないドギマギした感じを“かわいい”と思ってくださっているんでしょうか(笑)」

── ボケとツッコミの応酬が魅力の「時効警察~」の中でも、磯村さんオススメのお笑いシーンがあれば教えてください。

「光石(研)さん演じる諸沢絡みのシーンは何度も本番で笑いそうになってしまいました。いつも変なテンションで、スベりそうでスベらないというか…。変なボケを、無言でみんなで見つめたりするシーンがあるんですけれども、絶対に笑ってはいけないんです。なのに、光石さんが僕のことを見つめてきたり。楽しかったですね」

── さまざまなジャンルの作品に出演されている磯村さんですが、コメディー作品に出る際に工夫していることを教えてください。

「やっぱり空気ですね。掛け合いの間とかが大切になってくるんだろうなと思っていたので、『こういうふうにやりたい』などは自分の中では決めずに、現場で生まれてくるものを大切にしようと臨んでいました」

── 9月11日はお誕生日でしたね。おめでとうございます。27歳ですが、どんな1年にしたいですか?

「誕生日のことを全く考えてなかったです(笑)。昔は『お誕生日だ!』って思っていたんですが、年々、誕生日ってただの1日に過ぎないなと達観してきてしまって…。なので、今まで通り一つずつ頑張っていけたらいいなと思います」

── 27歳になられたということで、「時効警察」の前シリーズが放送されていた12年前は15歳。中学・高校ぐらいの年代かと思いますが、当時の磯村さんはどんな少年でしたか?

「やんちゃというか、友人と遊んだりすることが大好きな少年でしたね。部活にものめり込んでいた時期でもありました。あとは、文化祭などで何かを人前でやることが好きで、アクティブに過ごしていました」

── ここで、磯村さんの理想的な“金曜ナイト”の過ごし方を教えてください。

── お仕事柄、そうなりますよね…。

「でも、金曜日に“怪しい会”とか作ったら面白いんじゃないですかね?(笑)。都市伝説のオフ会みたいなのをやりたいです。『俺たちはお酒じゃなくて都市伝説を朝まで語り尽くす!』みたいな」

── それは面白そうですね、ぜひ参加したいです! では、磯村さんが感じる『時効警察』の魅力を教えてください。

「“時効を迎えた事件”というテーマがまず面白くて。一般の刑事ドラマみたいに、今起きている事件の犯人を追いかけるのではなくて、すでに時効になった問題を取り扱うということが斬新だなと思って当時見始めました。なんて言うんですかね、こういうドラマは“時効ドラマ”っていうんですかね(笑)。新しいジャンルだなと思って。そんな切り口の面白さに加えて、いろんな監督や脚本家さんが作っているという部分も魅力の一つになると思います」

── 最後に見どころをお願いいたします!

「もともとのファンの方はもちろんなんですけれども、新しく見てくださる方にも“時効になった事件を解決する”という『時効警察』のテーマを楽しんでいただけると思います。さまざまな監督・脚本が携わっているので、回によって色が変わっています。いろんな角度から楽しめると思いますので、ぜひ全話見てください!」

── ありがとうございました!

【プロフィール】


磯村勇斗(いそむら はやと)
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。2015年、「仮面ライダーゴースト」(テレビ朝日系)でアラン/仮面ライダーネクロム役を演じ、注目を集める。以降、連続テレビ小説「ひよっこ」(17年/NHK)や、「今日から俺は!!」(18年/日本テレビ系)、「きのう何食べた?」「サ道」(ともに19年/テレビ東京ほか)など、数々の話題作に出演。以降は「TWO WEEKS」(19年/フジテレビ系)に出演し、8月から上演されたミュージカル「プレイハウス」で初主演を務めた。また、現在AbemaTVで「時効警察とくべつへん 鑑識課 又来康知」前編が配信中。後編は10月25日から配信開始。

【番組情報】


「時効警察はじめました」
テレビ朝日系
金曜 午後11:15~深夜0:15
※地域によって放送時間が異なります

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