医療的ケア児の家族ら交流 医療、福祉関係者と絆強める 焼きいも、豚汁味わいながら

食事をしながら交流を深める参加者=長崎市、あぐりの丘

 人工呼吸器の装着や胃ろうによる栄養摂取など医療的なケアが日常的に必要な子ども「医療的ケア児」と家族が10月20日、長崎市四杖町のあぐりの丘で、日ごろ関わっている医療、福祉関係者らと焼きいもや豚汁を食べながら交流を深めた。

 長崎市鳴見台2丁目の訪問看護ステーション「鳴見」が企画。同ステーションは毎年、春に花見、6月には蛍の見学会を開いているが、秋のイベントは初めて。在宅していることが多い医療的ケア児と家族が、外出に必要な医療機器や物品を確認する狙いもあるという。

 約110人が参加。豚汁などを食べながら、家族同士で久しぶりの再会を喜んだり、医師らに近況を報告したり。子どもが同じ病気の家族が一緒に写真に納まる姿もあった。

 人工呼吸器を装着した溝口和磨ちゃん(1)の母親菜奈さん(31)は「(人工呼吸器を装着している他の)お子さんのお母さんと話をして、すごく頑張っていることが分かり、勇気をもらった」と話した。

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