おちこちに山ありて 【山岳フォトグラフ:自悠時間】

伊吹山の冬景色

関ヶ原町城山から伊吹山

日本百名山に数えられる伊吹山(標高1,377m)は滋賀の各方面から眺められ独特の山容である。あまり知られていないが昭和2年2月14日に11・8mの世界最高積雪記録が観測されている。

 上記は名神高速道路に近い関ヶ原町城山(標高307・5m)から撮った2月の早朝の写真である。城山に登る頃は未だ雪模様で、伊吹山も雪に覆われ何も見えなかった。山頂でカメラを構えると雪もやみ雲が切れ、東から朝日が射し、新雪の山並みが赤く染まった感動の一瞬である。今この場所の前方には鉄塔が立ち残念であるが、滋賀各地には風光明媚な場所がたくさんある。

綿向山山頂の樹氷
西山 邦雄(にしやま くにお)アマチュアカメラマン 山岳写真の会 白い峰会員・日本高山植物保護協会 会員 1948年滋賀県生まれ。15歳の頃より登山を始め、30歳を過ぎてから山岳風景や様々な高山植物を撮影するようになる。環境の変化などで自生が危惧される高山植物の保護活動にも加わる。

■情報誌「自悠時間」2014年12月掲載

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