前ヤンキース監督のジラルディがフィリーズの新監督に就任

日本時間10月25日、フィリーズは自軍の新監督にジョー・ジラルディが就任することを発表した。ジラルディはフィリーズの55代目監督となり、契約は来季から2022年までの3年間。2023年の契約は球団に選択権のあるオプションとなっている。2013年8月にチャーリー・マニュエル監督が退任して以降、4人が監督を務めてきたフィリーズだが、ジラルディ政権でチームを安定させ、今季果たせなかったポストシーズン進出を目指していくことになる。

フィリーズのマット・クレンタックGMは、ジラルディの監督就任を発表した声明文のなかで「ジョーは強い個性を持ち、監督というポジションをしっかり務めてくれる人物である。また、彼が勝てる監督であることはすでに証明されている。彼とともに働くのがとても楽しみだし、我々のチームを次のレベルへ導くのに適した人物であると信じている」と語り、ジラルディの手腕に期待を寄せた。

現在55歳のジラルディは、マーリンズで1年(2006年)、ヤンキースで10年(2008~2017年)の監督経験があり、2009年にはフィリーズを4勝2敗で破ってワールドシリーズ制覇を成し遂げた。ジラルディ政権でのヤンキースは、平均91勝をマークし、ポストシーズンに6度進出。リーグ優勝決定シリーズにも4度進出した。

ゲーブ・キャプラー監督を解任したあと、ジラルディ、ダスティ・ベイカー、バック・ショウォルターの3人に新監督候補を絞っていたフィリーズだが、ブライス・ハーパー、J.T.リアルミュート、アーロン・ノラといった巨大戦力を抱えたチームをジラルディに任せることを決断。ジラルディは「私のキャリアの次のチャプターが楽しみだ。フィリーズは、オーナーやフロントオフィス、選手やファンから勝ちたいという強い気持ちが伝わってくるチームである。これは私の30年近い野球人生と似ているんだ。私は90年代前半にダレン・ドールトン、ジョン・クラック、デーブ・ホリンズといった素晴らしい選手を擁したフィリーズと戦ってきたし、監督として2008~2011年の強力なフィリーズを相手にしてきた。そのような素晴らしいチームに加わることができて、この上なく幸せだ」と新監督就任の喜びを語った。

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