この10月、眉山を訪れ中国料理の世界的な人気の秘密を見つけよう

この10月、眉山を訪れ中国料理の世界的な人気の秘密を見つけよう

AsiaNet 81267(2103)

【成都(中国)2019年10月25日新華社=共同通信JBN】2019 “Chinese Cuisine” Art Festival & Sichuan Cuisine Innovation and Development Conference(2019年「中国料理」芸術フェスティバル&四川料理イノベーション・開発会議)が10月28日から11月3日まで、四川省眉山市で開催される。同会議は眉山市人民政府が主催する。代表的な四川料理の1つとして東坡料理が注目の的となる予定だ。

このイベントのスポンサーが明らかにしたところによると、イベントでは眉山東坡料理シンポジウム、「中国料理」と四川料理産業イノベーション開発サミット、「中国料理」東坡料理試食宴席、「眉山の味」料理の探求、一般向けの美食カーニバル、非常に多くのツアーと交流といった多数の行事が開催される。

四川料理は常に、中国のトップレベルの美食の洗練性を象徴してきた。ほとんどの人にとって四川料理のプロフィールはしびれるような刺激、スパイシーさ、熱さ、香りとされる。しかし実際には、四川料理には一般的な24種類の香味のレパートリーがあり、さらに多くの幅広い仕込み作業の方法がある。料理の技巧に対して長期にわたる評価を受けてきた中国の人々は、四川料理の素晴らしさを称えるときにしばしば、「それぞれの料理に1つのスタイル、100の料理に100の味」という言い回しをする。東坡料理はその典型とされている。

「東坡料理」は眉山で誕生した。この都市はマジカルな北緯30度に位置し、古代より豊かな農産物に恵まれた地とされ、その例を示すものとして「固有の中国農産品と副産品の古里」、「高品質な中国米の古里」、「中国野菜の漬物の古里」といった多数の呼び名がある。それに加え、眉山は「四川料理の魂」である東坡漬物と「四川料理の仕上げ」である洪雅藤椒油の産地である。特に東坡漬物は塩分が控えめで歯ごたえのある食感、そして特徴のある風味で高い評価を得ており、欧州、米国、日本、韓国など全世界70超の国・地域に販売されている。

「東坡料理」は古代中国で最も傑出した、多くの作品を残した文学者の1人である蘇東坡(蘇軾)にちなんで名付けられた。生粋の眉山人として、蘇東坡はその文学的な才能で尊敬を集め、何世代にもわたって大切にされている多数の詩と歌を残して他界した。しかし彼は料理理論の実践者でもあり、普及に努める人物だった。そして彼が発明した東坡料理は現在も隆盛である。

東坡ポーク肩ロースと東坡ポークから東坡魚料理と東坡タケノコまで、その美味は食べる人を満足させるだけでなく、歴史に醸造された風味でもある。眉山は「東坡料理」を継承する主要地の1つであり、幾つかの権威ある機関によって中国の7大主要料理都市と指名されただけでなく、China Cuisine Association(中国料理協会)によって「東坡料理文化で有名な中国の都市」として評価された。

9世紀以上にわたり、眉山の何十世代の人々は東坡料理を徐々に深く研究し、さらに洗練させ、より繊細で包括的にしながら継承して発展させてきた。その一例は眉州東坡酒樓(Meizhou Dong Po Restaurant)である。20年以上の開拓努力の結果、同店は四川形式の料理とケータリングの世界への拡大の先頭に立つ主要企業として、全世界に150以上の支店と1万人以上のスタッフを擁する巨大企業へと発展した。眉州東坡酒樓は食事をする人に四川料理の魅力を十分に楽しんでもらうため、新四川料理のイノベーションを取り入れながらも四川料理の伝統の本質を守っている。つまり、その全ては疑いなく眉山における四川料理の代表作である。創設者のワン・ガン氏が以前に述べた通り「東坡料理の1つの端は東坡に根差し、もう片方の端は世界の口に達している」。

眉山は美食の喜びのための肥沃な土壌として、多数の料理創作者も育成している。不完全な統計によると、全世界には眉山出身の約1万人の四川料理人がいて、彼らは中国全土のすべての省や自治体、そして全世界のほとんどの国や地域にいる。2017年9月、China Cuisine Associationは「中国の四川料理人の古里」の称号を贈って眉山を称えた。

現在、眉山は約1万社の食品・ケータリング組織の本拠地で、全長10.5キロに及ぶ6つのユニークなフードストリートがある。眉山の食品とケータリング産業は2018年に92億5800万人民元の総事業売上高を記録した。

食品・ケータリング市場の繁栄は原材料、材料、香辛料の生産・加工といった事業と密接に関連し、成長のための強力な原動力になっている。近年、眉山市は漬物、穀物、オイル、果物、野菜など、競争力があって固有の各種商品で13分野に及ぶ「眉山の味わい」食品産業の育成に多大な努力を注いでいる。生産を拡大して産業の発展を強化するため、企業へのオープンな協力と支援によって「眉山の味わい」食品産業は2018年に839億5000万人民元の販売収入を記録した。2020年の目標として1億元が設定されている。

2019 “Chinese Cuisine” Art Festival & Sichuan Cuisine Innovation and Development Conferenceは、料理を楽しむ人にとっての食文化ガラである。東坡料理を導き役に、このイベントは全世界から美食家と料理名人を眉山に歓迎し、中国料理の背後にある秘密を発見する。

ソース:The People's Government of Meishan