第2戦はナショナルズがアストロズを12-3で破って連勝スタート
2019年のワールドシリーズ第2戦が23日(日本時間24日)、ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われ、ナショナルズがアストロズを12-3で破って連勝スタートを飾った。ナショナルズはこれでポストシーズン8連勝。アストロズは本拠地でまさかの連敗スタートなったが、MLB公式サイトは過去のポストシーズンで連敗から逆転で制した13回を紹介している。
1955年 WS ドジャース ●● ○○○ ●○ ヤンキース
1956年 WS ヤンキース ●● ○○○ ●○ ドジャース
1955、56年は2年連続でともにニューヨークを本拠地としたドジャースとヤンキースが対戦し、正反対の結果となった。56年は第5戦でワールドシリーズ史上唯一の完全試合(ノーヒットノーランも達成者なし)を達成したドン・ラーセンがMVPに輝いた。
1958年 WS ヤンキース ●● ○●○ ○○ ブレーブス
1965年 WS ドジャース ●● ○○○ ●○ ツインズ
1971年 WS パイレーツ ●● ○○○ ●○ オリオールズ
1965年はドジャースとミネソタ移転初年度のツインズが対戦。サンディ・コーファックスが第2、5、7戦と8日間で3先発し、2勝1敗、防御率0.38でMVPに選ばれた。71年は第4戦でワールドシリーズ史上初めてナイター開催。MVPのロベルト・クレメンテは7試合すべてで安打を放ち、60年と合わせて14試合連続安打としたが、72年に飛行機事故で亡くなり記録を伸ばせなかった。
1978年 WS ヤンキース ●● ○○○ ○ ドジャース
1981年 WS ドジャース ●● ○○○ ○ ヤンキース
1978、81年ともにヤンキースとドジャースの対戦となり、こちらも正反対の結果に。81年はロン・セイ、ペドロ・ゲレーロ、スティーブ・イェーガーが仲良く3人でMVPを受賞した。
85年ロイヤルズは敗戦まであと1イニングから誤審をきっかけに逆転世界一
1985年 NLCS カージナルス ●● ○○○ ○ ドジャース
1985年 ALCS ロイヤルズ ●● ○●○ ○○ ブルージェイズ
1985年 WS ロイヤルズ ●● ○●○ ○○ カージナルス
1985年からリーグ優勝決定シリーズが4戦先勝制に。ともにミズーリ州に本拠地を置くカージナルスとロイヤルズがリーグ優勝決定シリーズを連敗から勝ち上がって対戦した。ロイヤルズは第6戦であと1イニングで敗戦まで追い込まれたが、ホルヘ・オータの一ゴロを一塁塁審がセーフと誤審。そこから逆転優勝劇が生まれ、物議を醸した。
1986年 WS メッツ ●● ○○● ○○ レッドソックス
1996年 WS ヤンキース ●● ○○○ ○ ブレーブス
2004年 ALCS レッドソックス ●● ●○○ ○○ ヤンキース
1986年、メッツは68年ぶりの世界一を狙うレッドソックスと対戦。第6戦ではあと1球で敗退から2度も追いつき、一塁手ビル・バックナーの衝撃のトンネルでサヨナラ勝ちした。レッドソックスは46、67、75年に続いて第7戦で敗れ、“バンビーノの呪い”と呼ばれた。04年はレッドソックスがライバルのヤンキースに3連敗から逆転。この年、ワールドシリーズも制して86年ぶりに呪いが解かれた。
ポストシーズンでの連敗スタートは過去84回で、そのなかで逆転で制したのは13回。確率にすると15%だ。アストロズはともに20勝を挙げたコール、バーランダーで連敗したが、20勝コンビで連敗したのは1965年ドジャースのドライスデール&コーファックス以来2度目。そのときは逆転で世界一になっている。
25日(日本時間26日)からは舞台をナショナルズの本拠地ワシントンに移す。ナショナルズが連勝を伸ばして世界一に輝くのか、アストロズが史上14回目の逆転となるのか注目だ。(Full-Count編集部)