【MLB】“不良債権化”するヤンキース年俸23億円男は来季も構想外!? NY紙「アテにならず」

ヤンキースのジャコビー・エルズベリー【写真:Getty Images】

ヒックスのトミー・ジョン手術が発表され、穴埋めが必要も…

 ヤンキースのアーロン・ヒックス外野手がトミー・ジョン手術を受けることが発表された。再びプレーできるようになるまで8~10か月かかる見込みで、来季はヒックスの穴を埋める外野手が必要となるが、“不良債権化”が指摘されているジャコビー・エルズベリー外野手がその候補となる可能性は低いようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」がブライアン・キャッシュマンGMの発言を伝えている。

 エルズベリーは、2014年にFAでライバルのレッドソックスから加入。7年総額1億5300万ドル(約166億2400万円)の超大型契約を結んでいるが、度重なる怪我で2年連続で出場機会なしと“不良債権化”してしまっている。

 今季のヤンキース外野陣は、ジャッジ、スタントン、ガードナー、ヒックスとMLB屈指の陣容を揃えたが、故障者が相次ぎ、スタントンは18試合、ヒックスは59試合の出場にとどまった。それでも、トークマン、メイビンなどの“伏兵”がその穴を埋め、ア・リーグ東地区を制した。

キャッシュマンGMもため息「私からは肯定的な回答はできない」

 来季もジャッジ、スタントン、ガードナーを擁し、故障者が出た場合でも、トークマンや若手のフレイジャーが控えるなど層は厚い。記事では「ヤンキースのGMは、その助けになる存在として(年俸)2100万ドル(約22億8200万円)の外野手をアテにはしていない」言及している。

 NYのTV局「SNY」はキャッシュマンGMが会見に臨んだ動画を掲載。ヒックスの来シーズン序盤の離脱が決まり、エルズベリーがその穴埋めになるかという質問が飛ぶと、「状況の進み方からすると、何とも言えない。体の状態の面で、現時点で彼に関して私からは肯定的な回答はできない」と、大きなため息をつきながら回答した。

 エルズベリーの契約は来季2020年で最後。翌21年の契約延長は球団が選択権を持つが、更新はされないだろう。もう1度ピンストライプに袖を通すことはできるのか注目だ。(Full-Count編集部)

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