「東京モーターショー2019」、着いたら最初に行くべきところは?

ついに開幕した「第46回東京モーターショー2019」。複数の海外メーカーの不参加がクローズアップされていますが、その分、国産メーカーや異業種とのコラボなど、あの手この手でショーを盛り上げようとしています。特に今回は単なるクルマの展示だけなく“モビリティの未来”が体験できるショーとしても見所満載。そんな東京モーターショーをちょっと異なる視点で家族で楽しむためのお得な情報をお伝えします。


都バスで急行&直行!?

この手の展示会では現地までどうやってアクセスすべきか悩むところです。家族で出かける場合、どうしてもクルマで行きたい!その気持ちはわかります。ただ会場の駐車場は相当早く現地入りしない限り、まず満車の可能性が高く、入れたとしても相当時間がかかってしまうはずです。その間、お子さんとかが「トイレに行きたい」と言っても状況は厳しいのが現実です(携帯用トイレは必須です)。

で、まずアクセスの裏技としてオススメしたいのが都バスを活用することです。もちろん都バスいえども渋滞に巻き込まれる可能性はあります。実は都バスには「ラピッドバス(急行)」と「ダイレクトバス(直行)」と呼ばれる路線があるのをご存じでしょうか。

詳細は必ず都バスのホームページでご確認いただきたいのですが、ラピッドバスは「主要停留所のみ停車」、ダイレクトバスは「途中停留所に止まらない」という特別路線です。

例えばラピッドバスの場合、JR錦糸町駅前出発で日本科学未来館行き(急行05系統)を使うとビッグサイトの東棟前までアクセス。また、ダイレクトバスの場合は停留する場所はさらに少なくなるので(直行03系統)よりスムーズに会場(同じ東棟前)へ。これらの運行は土日のみ、かつ運行本数が少ないので注意が必要ですが、普段なら停車する停留所を通過していく風景が結構爽快だったります。

この他にも主要駅からビッグサイトまで行く都バスは数多く運行していますし、始発であれば座って会場へ向かうこともできるので調べてみる価値は十分にあります。

それでもクルマで行きたい場合

これも悩ましい問題です。会場周辺の駐車場にトライするのもありですが、いわゆる「パーク&ライド」感覚で近隣の駅の「1日料金あり」の駐車場を探し駐車、そこからは電車で移動というのもひとつの方法です。

安全策はやはり“電車”、それも駅指定

荷物のことを考えるとマイカーで行きたいのはわかりますが、前述した都バスを活用しないのであれば安全策を考えるとオススメなのが電車で現地入りすることです。

理由は後述しますが、オススメのルートはりんかい線「東京テレポート駅」で下車、今回初となる青海展示棟や期間中MEGA WEBが「FUTURE EXPO」として公開されているのでこちらからアプローチして有明エリアに向かうのがベストです。

まずはトミカをゲット!

毎回売り切れ必至のトミカコーナーでは今年もモーターショー限定モデルが販売されます

青海展示棟から回るのがオススメ、と書いた理由は展示棟Aホールにある「トミカブース」です。毎回東京モーターショーでは限定商品も含め多彩なトミカを展示、販売します。中には毎回プレミアが付く商品もあり、お子さんが「トミカ欲しい~」って言っても「あとで買えばいいよね」っていうのは実は甘い!考えです。

今回も東京モーターショー向け記念トミカのほか、生誕50周年を迎えた日産「GT-R」と「フェアレディZ」のほか「ハローキティ」や「カーズ」といった人気キャラクターのコラボモデルも販売されます。

特にこれらのモデルは売り切れる可能性が十分にあります。だからこそ、会場入りしたら全力でトミカブースにダッシュしてください。

子供にとって貴重な体験ができます

大人も体験したくなるキッザニアとのコラボレーション。クルマに関わる職業が体験できます

青海展示場側から回ることをオススメするもう一つの理由が同じAホール内にある『Out of KidZania in TMS2019』です。

数々の職業体験ができるキッザニアと東京モーターショーがコラボしたこの企画。今回は「こども達が働く街」をテーマに国内の主要自動車メーカーを中心に様々な仕事が体験できます。

例えばトヨタであれば「クルマを組み立てるメカニックの仕事」や「月面探査車プログラミングをするエンジニアの仕事」、日産であれば「コンセプトカーデザイナーの仕事」などがあります。特に注目が集まっているのがホンダで「レーシングドライバーの仕事」はかなりの競争率が予想されます。

対象は小学1年生~6年生、保護者の同伴が必要になりますが、普段のキッザニアとは異なる特別な内容ですのでお子さんの情操教育にも一役買うのではないでしょうか。

体験プログラムに参加するためには予約が必要なのでホームページで確認することをオススメします。

ここは無料! ここだけでも十分楽しめます

トヨタの施設である“MEGA WEB”が期間中“FUTURE EXPO”として無料開放されます

今回の新しい試みとして設定されているのが「FUTURE EXPO」「OPEN ROAD」「DRIVE PARK」の無料エリアです。特に「FUTURE EXPO」はトヨタのMEGA WEBを期間中、特別に改装して「未来の日本」を疑似体験できるユニークな施設になっています。「OPEN ROAD」「DRIVE PARK」含め、大人も子供も十分に楽しめる内容なのに無料というのはかなり太っ腹ですが、その部分も今回の東京モーターショーの魅力と言えるのです。

ホスピタリティ問題はどう解決する?

今回のモーターショーは従来までの有明と新たに青海の2ヶ所で開催されます

こういったイベントで重要なのはランチを含めたホスピタリティの問題です。

まずランチですが、西展示場の屋上で開催される「グルメキングダム」がオススメです。しかし、ここはかなり人気が予想されますので昼の時間帯を外すなど工夫が予想されます。またサクッとご飯を済ませたいのであれば青海展示場やOPEN ROADにもサテライト店舗がいくつか出店していますのでこちらが狙い目です。

会場内が混んでいる場合、入場当日であれば各会場には自由に入退場ができますので、近隣の施設に食事に行くというのも賢い選択です(入場時にリストバンドが渡されるのでそれがチケットの代わりとなります)。

また気になるトイレなどのホスピタリティですが、「FUTURE EXPO」会場はトイレが少なめです。逆に青海展示場は比較的多い(6ヶ所)ので、全部回るのであればまずトイレは青海展示場で済ませておきましょう。

この他にも青海展示場のキッズ企画エリアには授乳やオムツ交換のできる「ベビーケアルーム」も準備されています。授乳室やオムツ交換台は既存施設にも設置されていますので活用してください。

万が一気分が悪くなった場合などは各展示棟に1ヶ所づつ救護所を設置し、看護師が常駐していますので場所を事前に覚えておくと良いでしょう。

1,000円でも見られる

青海と有明の間は無料のシャトルバスも運行しますが、このゾーンを歩いてみるのも楽しいです

今回の東京モーターショー。青海エリアと有明エリアの間は約1.5kmあります。前述したOPEN ROADを楽しみながら移動する方法もありますが、急いでいる場合、会場内には無料のシャトルバスも運行しています。

しかし、このシャトルバスもかなり混雑が予想されます。一番スムーズなのはやはり「ゆりかもめ」を使うことでしょう。確かにお金はかかってしまいますが、これが一番確実なので迷ったらこちらで移動しましょう。

この他にも仕事帰りに立ち寄れ、1,000円で見られる「アフター4入場券(平日&土曜の16時以降有効)」なども用意されています。スムーズに動きながら新しいスタイルの東京モーターショーを十分に楽しんで貰えるとこの仕事に携わっている身としても嬉しい限りです。

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