レッドソックスがフロントのトップにレイズのブルームを招聘へ

日本時間10月25日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドとジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、9月にデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長を解任したレッドソックスは、フロント・オフィスの新たなリーダーとして、レイズで野球部門の上級副社長を務めるチェイム・ブルームを招聘する方針を固めたようだ。MLBネットワークのジョエル・シャーマンが第一報を報じ、現時点では球団からの正式なコメントは発表されていないものの、ブルームはレッドソックスでチーフ・ベースボール・オフィサー(通称CBO)に就任する見込みとなっている。

ドンブロウスキーの解任後、レッドソックスはブライアン・オハローラン、エディ・ロメロ、ザック・スコットの3人のGM補佐がフロントの指揮を執っていたが、フェインサンドによると、ブルームの下でオハローランがGMに任命され、ロメロとスコットはGM補佐に留まる見込みとなっているようだ。

現在36歳のブルームは、フェインサンドによると、球団外部の人物としては、レッドソックスが面接を行った唯一の人物であるという。クリエイティブな発想で、メジャー最少クラスの年俸総額で優勝を狙えるチームを築いてきたレイズのノウハウを有するブルームは、年俸総額を削減する方針であるレッドソックスに最適の存在であると見られており、手腕発揮が期待される。

2005年にインターンとしてレイズ(当時デビルレイズ)に加わったブルームは、2016年に野球部門の上級副社長に昇格。ファーム組織の充実などに手腕を発揮し、昨オフにメッツのGM候補となっていたほか、ツインズやフィリーズからもGM候補として声を掛けられた実績がある。限られた予算のなかでヤンキースやレッドソックスと対等に張り合うだけのチームを作ってきたレイズで培ったノウハウを、2億ドル規模のペイロールを有するレッドソックスでどのように発揮するか注目したい。

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