雑居ビルの外階段に侵入した疑いで警部補を現行犯逮捕 横浜

 雑居ビルの外階段に侵入したとして、県警は26日、建造物侵入の疑いで、暴力団対策課の警部補の容疑者(40)=横浜市旭区四季美台=を現行犯逮捕した。同容疑者は「ビルに若い女性が連れ込まれたと思い、心配になって立ち入った。大変、申し訳なく思う」などと供述、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、同日午前2時ごろ、正当な理由なく同区鶴ケ峰2丁目の4階建て雑居ビルの外階段に侵入した、としている。40代のビルオーナーの男性が取り押さえ、家族の通報で駆け付けた旭署員に引き渡した。

 県警監察官室によると、同容疑者は、ビル近くでうずくまるようにしている若い女性が後から来た男性とビルに入っていく様子を目撃し、ビル内に侵入したと説明。居住スペースと区切るために設置された門扉(高さ約1.9メートル)を乗り越えた。男性はビルオーナーで、女性はオーナー家族と食事後に体調を悪くしたという。

 同容疑者は25日夜に同僚と飲酒後、いったん帰宅し、夜食を食べるために外出して現場近くに向かったという。寺澤陽公監察官室長は「警察官が逮捕されたことは遺憾で、捜査、調査結果を踏まえ厳正に対処する」とコメントした。

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