東京湾の魅力を体感 横浜で「大感謝祭」開幕、27日まで

救助訓練を披露した海上保安庁の特殊救難隊=横浜港

 東京湾の魅力を体感する秋のイベント「東京湾大感謝祭2019」が26日、横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫広場をメイン会場に始まった。海洋ごみや自然・気候変動など環境問題を学びながら、江戸前の恵みやマリンレジャーに親しめる多彩なイベントとあって、親子連れらでにぎわった。27日まで。入場無料。

 7回目の今年は、国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた発表や交流の場を新設。市立幸ケ谷小学校(同市神奈川区)の4年3組と5年2組の児童は、総合学習の時間で地球規模で対策が急がれているマイクロプラスチック問題を学んだ成果を発表した。

 ごみ拾いをするとプラスチックごみやペットボトルが多かったことから、「ポイ捨てはいけない。なるべくビニール袋やペットボトルは使わない」と宣言し、ごみを減らす努力が必要だと訴えた。5年生の女子(11)は「地球環境を身近なところから守ろうという願いは伝わったと思う」と笑顔で話した。

 周辺海上では、国土交通省関東地方整備局の油回収兼清掃船「べいくりん」が東京湾の水質汚濁の原因や船舶航行の障害となる浮遊油、浮遊ごみの回収を実演。海上保安庁特殊救難隊による救助訓練も披露された。

 27日午前には、フロート(浮具)を付けた水陸両用の単発プロペラ機(シープレーン)が横浜港内に着水するほか、「横浜オープンSUPレース」が行われる。ヨットやボートの体験乗船会などが催されるほか、海の恵みにあふれた食を提供するキッチンカーも登場する。問い合わせは、実行委員会事務局電話03(5805)1059。

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