亀岡神社「大々神楽」奉納 きょうまで平戸くんち

神楽を奉納する神職(左)=長崎県平戸市、亀岡神社

 城下町の秋を彩る長崎県平戸市岩の上町の亀岡神社(下條紀元宮司)の例大祭「平戸くんち」が27日まで同神社で開かれている。26日は国指定重要無形民俗文化財「平戸神楽」の全24番を年に1度、通しで公開する「大々(だいだい)神楽」を奉納した。
 平戸神楽は江戸時代、平戸藩士が地元に古くから伝わる神楽を基礎に全国各地の神楽の要素を加え完成させたとされる。
 神職が四方を洗い清め氏子の長寿を願う「荒塩」や、相撲の技を神楽にした「神相撲」などを披露。邪気を払うため太刀を口にくわえ乱れ舞う様子を演じた「二剣」では住民らが息をのみながら見守っていた。
 25日は宮の町の獅子舞と天道流平戸薙刀(なぎなた)会が演武を奉納後、3基のみこしを引いた氏子らが市中心部を練り歩く「御神幸」もあり、普段は静かな町が祭りムードに染まった。
 平戸くんちは27日午前10時から例大祭の神事、午後1時から鎮信流の献茶祭がある。

© 株式会社長崎新聞社