児童相談所が闇に葬ろうとした「嘘」 神奈川・厚木で判明した愚行とも言える“冤罪イジメ”を許すな――!

こんなことが横行している日本社会(写真はイメージです)

兵庫県神戸市では四人の教師が暴走してイジメ、セクハラ、パワハラ三昧という異常犯罪が次々と判明する異常事態。福岡県宗像市では保育園副園長が児童への暴力で逮捕された他、複数の児童への虐待、60人もの職員を退職に追いやったパワハラ問題が浮上。

これでは、安心して学校や保育園に子供を預けられません。

残念なことに虐待などから児童を守るのが仕事の児童相談所の職員が情報を漏洩して、いじめを誘発した疑惑が神奈川県厚木市で浮上しました。

女生徒Bさんに怪我をさせたという冤罪で厚木児童相談所に通告され、転校を余儀なくされたAさんが被害者です。

Aさんは通っていた進学塾で一部の生徒から避けられたり、無視されたりというイジメに遭うようになりました。心配したAさんの法定代理人のCさんが塾講師と面談したところ、Aさんが通う塾の生徒の母親Kさんが、

「女の子を怪我させて転校した人間と一緒に塾に来させて大丈夫でしょうか」

と塾講師等に吹聴していたことが判明。Cさんは名誉毀損罪でKさんを告訴し、書類送検されました。

Kさんが吹聴した内容は、厚木警察署が厚木児童相談所に送った通告書に記載された誤記載のものでした。Kさんと塾のママ友の関係にある児童相談所職員Sさんから情報を入手した可能性が高いと思ったCさんは厚木児童相談所に問い合わせしました。

「当時の児相の副所長Mさんは、SさんはAさんの事案には関わっていないと主張しました。後に裁判資料として情報開示をしたところ児童相談所作成の「児童記録票」のファイルの記載者欄にはSさんの名前が記載されていました。Sさんは、私がファイルを見ることはないと思って嘘をついたのでしょう。その後、Mさんは定年退職し、Sさんは部署が代わり、後任者は『本人に確認しましたが、情報漏洩はしていません』と主張しています」(Cさん)

筆者がCさんと児相担当者の話し合いの場に同席して取材したところ、「Sに確認しましたが、情報漏洩はしていない」との一点張り。本人に質問したら真実を話すことを前提とする呆れた性善説にお役所は基づいているようです。

Aさんの事案を担当していないというSさんの主張とファイルの記載者にSさんの名前があるという事実が矛盾していますが、同姓の職員ではなく、記載者はSさんである旨を後任者は認めました。

嘘をついたり、前任者が退職・異動したから真実を闇に葬ったりするというのはお役所の常套手段なのでしょうか。(文◎九頭龍腐流腐流)

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