コンセプト応募へ オーストリアのIR運営企業「CAI」 長崎IRにCEO表明

長崎IRのコンセプト募集に応じる考えを示すクリストフ・ツールッカーブルダCEO=佐世保市内

 世界でカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を運営しているオーストリアの企業、カジノオーストリアインターナショナル(CAI)が、IR誘致に向けて県が実施している事業コンセプトの募集に応じることが26日、分かった。クリストフ・ツールッカーブルダ最高経営責任者(CEO)が、長崎新聞社の取材に明らかにした。
 IR事業者の経営トップが長崎IRへの参加を正式に表明したのは初めて。
 ツールッカーブルダ氏は25日、県が長崎IRの候補地とする佐世保市のハウステンボス(HTB)を視察。「特色ある地方への進出を目指しており、長崎は魅力的だ。音楽など文化の発信や医療施設といったさまざまな要素を持つIRを想定している」と語った。投資総額は「詰めている段階」とした。
 県は1日からコンセプトを募集している。各IR事業者から計画などを聞いた上で、来年に正式な公募を始め、秋ごろに1事業者に絞る。
 CAIは、オーストリア政府が筆頭株主(持ち株比率34%)のカジノオーストリアの100%子会社で海外展開を担当。グループ全体で世界35カ国で215件の事業を手掛けている。 

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