貴重な経験、夢に 高校生、ラグビーW杯でボールパーソン

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南アフリカの選手にボールを渡す東海大相模高ラグビー部の朴選手=日産スタジアム

 ラグビーのワールドカップ(W杯)で県内の高校生ラガーマンたちが貴重な経験を積んでいる。横浜市港北区の日産スタジアムで行われた27日のウェールズ-南アフリカの準決勝。試合中、ピッチ外に出たボールを選手に渡す「ボールパーソン」を担ったのは東海大相模高ラグビー部員たちだ。ファイナル進出を懸けた大一番を支えてみせた。

 今大会、日産スタジアムで実施される試合では同高のほか桐蔭学園高、慶応高の部員たち各10人がボールパーソンを担当。1年前に同スタジアムで繰り広げられたニュージーランド-オーストラリア(豪州)の伝統の定期戦「ブレディスロー杯」を皮切りに、各校部員がトップリーグの試合で練習を重ねて、W杯に備えてきた。

 東海大相模高の部員たちは、12日の1次リーグ・イングランド-フランスは台風19号の影響で中止となったため、この日がW杯“初出場”。卒業後は豪州の大学に留学するというリーダーのWTBジェイコブズ・イーサン・海選手(3年)は「憧れの南アのマピンピ選手を間近で見られて、留学前に世界の雰囲気を味わえたことが収穫」と誇らしげに語り、大学では医学の道を志したいというロック朴善輝選手は「ラグビーを支えることを学べた。将来は整形外科医として世界的な選手の役にも立ちたい」とこの経験を大きな夢につなげるつもりだ。

 11月2日に同スタジアムで行われる決勝でのボールパーソンは3校から10名が選抜される。東海大相模高は4大会ぶりの花園出場を目指しており、ジェイコブズ選手は「W杯のこの熱をチームに持ち帰りたい」と力強かった。