ANA、東京/成田〜チェンナイ線就航 平子社長「空のゲートウェイとして期待」

全日本空輸(ANA)はきょう10月27日、東京/成田〜チェンナイ線を開設した。水・金・日曜の週3便を、169席仕様のボーイング787-8型機を使用して運航する。

ANAのインド路線は東京/成田〜ムンバイ・デリー線に続く3路線目で、インド南部への乗り入れは今回が初めて。

チェンナイは自動車産業を中心に製造業が集積する「インドのデトロイト」と称される都市で、旅客需要に加えて貨物需要も大きい。ANAは、IT産業が発展しているバンガロールやハイデラバードなどの周辺地域からの需要も獲得したい考えだ。

従来、成田からチェンナイへANA便で移動する場合は、バンコクなどから共同運航(コードシェア)便に乗り継ぐ必要があり、15時間以上を要していた。直行便の就航で、所要時間はおよそ半分に短縮される。

成田空港では初便の出発に合わせて記念式典が行われ、ANAの平子裕志代表取締役社長やサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使らが参加。平子社長は「(直行便就航で)インド国内外への接続が便利になる」とダイヤの利便性を強調した。「チェンナイはインド第2の港湾を抱え、海のゲートウェイとして機能を果たしているが、これからは空のゲートウェイとしても期待したい」と話した。

折しも10月27日は「ディワリ」と呼ばれるヒンドゥー教の祝日で、インドでは盛大な祭りが行われる。平子社長は「こんな晴れの日に就航できる喜びをひしと感じている」と笑顔を見せた。

式典では、チェンナイの伝統舞踊「バラタナティヤム」や、ANA NRT SKY BANDによる演奏が披露され、利用者は手拍子をしたりしながら楽しんでいた。

▲ANA NRT SKY BANDが「小さな世界」を演奏。
▲コックピットに手を振る平子社長(左から1人目)
▲初便には106名が搭乗。午前11時39分に出発した。
▲搭載貨物にも就航記念の装飾が施された。
▲初便利用客に配られた記念品。

■ダイヤ

NH825 東京/成田(11:40)〜チェンナイ(17:45)/水・金・日(10月27日〜11月30日)

NH825 東京/成田(11:10)〜チェンナイ(17:45)/水・金・日(12月1日〜2020年2月1日)

NH825 東京/成田(11:20)〜チェンナイ(17:45)/水・金・日(2020年3月1日〜28日)

NH826 チェンナイ(20:30)〜東京/成田(07:55+1)/水・金・日(10月27日〜11月30日)

NH826 チェンナイ(20:30)〜東京/成田(07:25+1)/水・金・日(12月1日〜2020年2月1日)

NH826 チェンナイ(20:30)〜東京/成田(07:35+1)/水・金・日(2020年3月1日〜28日)

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