労災防止対策の徹底を

室蘭市建協が現場視察

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追い込み期に向け

建設現場の安全対策を確認する市建協の安全パトロール=室蘭市神代町の火葬場建て替え工事現場

 室蘭市建設業協会(藤川康司会長)は、全国一斉の建設工事追い込み期労働災害防止運動に合わせた自主安全パトロールを実施し、転倒や転落の事故など労働災害防止の取り組みを啓発した。

 市発注の施設建設や土木などの公共工事を対象に、同協会の建設安全・災害対策委員会(天沼礼二委員長)が室蘭労働基準監督署と連携して行っている。16日は市内など3カ所の工事現場を視察した。

 神代町で建設中の市神代火葬場建て替え工事には、同委員や同労基署のメンバーら8人が訪問。この時点の進捗(しんちょく)率は62%。現場では炉の搬入作業が行われ、大型クレーンが稼働し、つり上げ範囲の立ち入りを規制するなどの対策が実施されていた。

 メンバーらは現場代理人の説明を受けながら、炉室や待合室などを確認し、作業動線や足場の状況、資材の置き方などに目を光らせた。現場事務所では作業日誌や台帳などの関係書類に目を通し、不備がないかチェックしていた。

 工期は来年2月中旬までの予定。委員からは「クレーンの業者とコミュニケーションを図り、安全対策を万全にしてほしい」「現場は積雪が早いので、滑り防止など早めの措置を」などと指摘していた。

 建設工事追い込み期の労災防止運動は1日から始まり、12月末までの期間中、墜落・転落、重機等災害、崩壊・倒壊災害、交通労働災害などを重点に対策の徹底を呼び掛けている。

 パトロールに同行した同労基署の徳本勝則副署長は「若い労働者人口の減少を背景に、60歳以上の作業員が被災するケースが増えている。高齢作業員は重傷化のリスクも高く、ベテランといえど安全意識の徹底を」と話していた。
(菅原啓)