「世界津波の日」を前に訓練 熊野高生と住民800人参加

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救助訓練でコンクリートを防災資材を使って持ち上げようとする熊野高校の生徒(27日、和歌山県上富田町朝来で)

 「世界津波の日(11月5日)」を前に27日、和歌山県の上富田町と熊野高校(上富田町朝来)は27日、同校を主会場に大地震を想定した防災訓練をした。避難誘導をはじめ、防災資材や消火器を扱う訓練、ドローン(小型無人機)を使った訓練もした。

 町は災害に強いまちづくりを進めるため、毎年1回この時期に実施している。町職員や生徒、住民のほか、消防、自衛隊などから計約800人が参加した。

 訓練は午前8時40分に南海トラフ沖を震源とする震度7の地震が発生し、町が熊野高に避難所を開設したと想定。熊野高の生徒らが、各町内会館などに集まった住民を体育館に誘導した。

 体育館では同校サポーターズリーダー部の部員が、避難生活に伴うエコノミークラス症候群の予防体操「防災エクサダンス」を披露し、住民も一緒に体を動かした。

 この後、運動場で消防団の放水訓練、ドローンのスピーカーから避難誘導のアナウンスをする訓練をした後、体験コーナーを設けた。

 参加者は自衛隊員や消防署員らの指導で、ロープワークや担架搬送、煙体験、防災資材や消火器の使い方などを学んだ。

 熊野高3年の岩城龍壱君は「来春には陸上自衛隊に入るので今回の訓練はすごく勉強になった」、会社員の福田貴久さん(58)=上富田町岩田=は「普段できない体験ばかりで防災の意識付けになった」と話した。

 町総務政策課で防災を担当している楠本剛史さん(41)は「訓練で体験したことをいざという時に生かしてほしい」と話した。

 このほか、富田川の河川敷に取り残された要救助者の元にドローンで救命胴衣を運ぶ訓練もした。