昨季MVP男がトレードならド軍も候補? MLB公式が前田健太を交換要員に挙げる

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

昨季は打率.346で首位打者、来オフにFAになれる権利を保有

 昨季ア・リーグのMVPに輝いたレッドソックスのムーキー・ベッツ外野手が、今オフにトレードされる可能性があるとMLB公式サイトが伝えた。同サイトは「ベッツにフィットとする6球団」とのタイトルで、詳細をリポートしている。

 27歳のベッツは昨季、打率.346で首位打者を獲得したほか、32本塁打、30盗塁をマークしてア・リーグのMVPに輝いた。記事では、「ここ4年間のWAR(セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)がエンゼルスのトラウト(34.9)に次ぐ30.7だった」と指摘。「ベッツはFAまで残り1年であり、2020年に優勝争いをしないチームや、ベッツとトレードするプロスペクトの駒がいない球団、外野よりも他の部分の補強を必要としている球団は動かないだろう」と予測している。

 さらに「ベッツをトレードで獲得して契約延長することもできるが、ベッツは『FA市場で自身を試したい』と発言している」とし、「トレードで獲得したチームが契約延長できないかもしれない」ともしている。

 MLB公式は、これらの背景を考慮した上で、「ベッツのトレードに必要な条件」を挙げた。

1.2020年に優勝争いできる球団。もしくはそれに近くベッツ獲得によって優勝争いできる球団
2.外野の補強が明らかに必要な球団
3.プロスペクトでボストンの要望を満たせる球団
4.ヤンキースとレイズ以外

ベッツを巡り前田健太の名前がトレード候補に挙がる

 記事は「レッドソックスにとって最高の結果はもちろん『ベッツと長期契約を結ぶこと』であり、まだその可能性はある。しかし、そうならなかった場合……」としてトレード先候補に6球団を挙げている。今季ポストシーズンに進出した球団ではドジャース、ブレーブス。カージナルス、そして来季ポストシーズン進出を目指す球団としてメッツ、レッズ、パドレスを挙げた。

 中でもドジャースについてこう触れている。「ドジャースは強豪チームであり続け、今冬に全く何もしなくても、8年連続となる地区優勝の最有力候補だろう。しかし、それは十分だろうか?」と指摘。「ナ・リーグMVP候補のコーディ・ベリンジャーとベッツが並ぶ外野を想像してみてほしい。彼らは過去にも今勝つためのトレードをしてきた。あらゆる面でフィットする」とした上で交換候補選手を予測した。

「トレードの駒の候補:マイナーリーグ捕手キーバート・ルイス(MLBパイプラインNo.3)、外野手アレックス・ベルドゥーゴ、ジョク・ピーダーソン、投手ケンタ・マエダ、ジョサイア・グレイ(No.4)、トニー・ゴンソリン(No.6)」

 記事では、前田健太投手が候補の1人に挙げられた。メジャー4年目の今季は37試合(26先発)で10勝8敗3セーブ、防御率4.04の活躍。ポストシーズンでも救援で獅子奮迅の働きを見せた。今後ベッツをめぐる動きが注目される。(Full-Count編集部)

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