稲わら処理に質問集中 農水省、仙台で説明会 38都府県の被害1223億円

©株式会社河北新報社

 農林水産省は28日、台風19号による農林水産関係の被害額が同日午前6時の時点で1223億8000万円まで拡大したと発表した。25日の集計で1000億円を超えていたが、さらに膨らんだ。冠水被害が広範囲に及んだため現時点でも全容はつかめておらず、被害額は拡大する見通し。

 東北6県を含む38都府県の報告を集計した。内訳は農作物被害が106億円、農業用施設は483億円、農地の損壊は150億円だった。林業関係の被害額は349億円、漁港の施設損壊など水産関係は96億円に上った。

 農水省は28日、被害の支援策に関する東北の自治体、農業団体向けの説明会を仙台市青葉区の仙台合同庁舎で開催。参加者の質問は、河川の氾濫などで流され農地に堆積した稲わらの処理に集中した。

 農水省の担当者は、農家が稲わらをまとめて集積所に運ぶ場合、1立方メートル当たり5000円を補助することなどを盛り込んだ支援の枠組みを説明。申請の際に稲わらの量が分かるよう写真撮影などを求めた。

 約250人の参加者からは「運搬を業者に委託しても補助は出るのか」「農地へのすき込みや堆肥化する際の支援策はあるのか」といった質問が相次いだ。担当者は業者委託も補助対象とし、すき込みなどへの支援策は「今後検討する」と話した。

 稲わら処理の枠組みは農水省と環境省がまとめた。集積所に運ばれた稲わらは、市町村が環境省の補助事業を活用して処理することになっている。

 農水省は千葉、福島などで浸水被害をもたらした台風21号の被害調査も進める。