サウジ保健省がたばこ規制の取り組みを強化

サウジ保健省がたばこ規制の取り組みを強化

AsiaNet 81184 (2055)

【リヤド(サウジアラビア)2019年10月28日PR Newswire=共同通信JBN】サウジアラビア王国の市民をより健康な状態へ近づける一環として、そしてサウジビジョン2030で設定された目標達成のため、サウジ保健省(MOH)は保健相タウフィーク・ラビア博士の指導の下、いくつかの構想を成功裏に履行してきた。

サウジアラビアは、世界保健機関(WHO)の2005年タバコ規制に関する枠組条約を批准した最初の国々の1つとなり、National Committee for Tobacco Control (NCTC、たばこ規制国家委員会)を設置した。2017年、NCTCはたばこ全製品への100%課税という新たな措置を実行に移し、ショッピングモールや公園、職場などの公共の場を禁煙とする法律を施行した。また、たばこの広告とスポンサーを禁止し、60種類の輸入製品を規制するサウジの規則を課した。

2018年、NCTCは内務省と協力して、意識を高めることや、治療、禁煙のウィングを促すことを通して刑務所に重点的に取り組む構想を導入した。また、若者がたばこを入手しにくくするために、財務省と協力して、たばこ製品の最低価格を引き上げた。さらに商務省もまた、電子監視システムを設置して、実店舗やウェブサイトでたばこ製品販売促進のためのディスカウント販売を監視し、違反に罰金を課した。

一方、MOHはサウジ全土900カ所に専門クリニックを拡大するなどの禁煙治療計画のためのサウジ臨床ガイドラインを開発し、簡単に専門治療サービスにアクセスでき、必要な人びとへの無料の投薬治療を保証した。MOHは認知、予防、治療を含む一般国民への幅広いサービスを提供する電子モバイルアプリを開発した。同アプリはたばこガイドラインの違反を公表するユニークなシステムを持っている。

全体として、これらの取組みでクリニック訪問者数は213%という著しい増加に結び付き、2019年のたばこ製品の輸入は54%減少した。喫煙をやめた人のパーセントは307%に達した。

さらに、NCTCはたばこについての研究分野でマサチューセッツ大学と協力した。また、WHOとアトランタの米疾病予防管理センター(CDC)と協力し、サウジ全土の1万2800世帯でGlobal Adult Tobacco Survey(世界成人たばこ調査)を実施し、サウジアラビアの成人たばこ使用の全国データが収集された。

WHOとの緊密な協力で、サウジアラビアは2019年8月、たばこ製品の無地のパッケージ仕様を実施した中東初の国となった。一方、WHOは第72回世界保健総会期間中の2019年5月、たばこ依存症との闘いの努力を評価しタウフィーク・ラビア博士(サウジ保健相)にglobal recognition award を授与した。

「サウジアラビアには2030年までに喫煙率を12.7%から5%に減らすための野心的、戦略的たばこ規制計画がある。そして、近く学生たちを対象にした、たばこ規制プログラムを実施することを目指している」とラビア博士は説明する。

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ソース:Saudi Ministry of Health