「キッズさるく」で交流 互いの世界遺産 理解深める

グラバー園の歴史などを大正小の児童(左)に説明する大浦小の児童=長崎市、グラバー園

 「明治日本の産業革命遺産」と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産がある長崎市の市立大浦小(上田町)の児童が28日、福岡県大牟田市の市立大正小の児童と、長崎市内のグラバー園や大浦天主堂などで交流し、互いの都市の世界遺産や歴史について理解を深めた。
 大牟田市には「三池炭鉱・三池港」が、大浦小の校区内には「旧グラバー住宅」と「大浦天主堂」がある。世界遺産があるまちの学校という共通点を持つ両校が親交を深めようと、2015年から交流学習を実施している。
 修学旅行で長崎を訪れた大正小の児童63人は、大浦小の体育館で児童86人に大牟田の世界遺産を紹介。大浦小の児童たちがガイド役としてグラバー園や大浦天主堂を案内する「キッズさるく」があり、クイズを交えながら大正小の児童に長崎の歴史などを説明した。
 大正小6年の金山優月さん(12)は「大牟田にはない世界遺産の歴史を詳しく知ることができてよかった」と話した。大浦小6年の立川夢菜(ゆな)さん(12)は「一生懸命考えたガイドの内容をうなずきながら聞いてくれてうれしかった」と喜んだ。

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