末永敏事平和記念館が開館・南島原 結核医療で活躍

長崎県の宝 全国に発信

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オープンした末永敏事平和記念館の館内=南島原市

 大正から昭和にかけ結核医療で活躍した北有馬出身の医学者末永敏事(1887~1945年)の功績を顕彰する「末永敏事平和記念館」が27日開館し、南島原市北有馬町丁の現地で披露された。
 末永は、旧北有馬村今福出身で長崎医専を卒業後、米国に渡り世界的な課題だった結核の克服を目指す論文を次々に発表。帰国後も活動したが、日中戦争に反対したため逮捕、投獄され、第2次大戦直後に東京で死亡した。内村鑑三に従ったキリスト者でもあり、近年その業績の掘り起こしが進んでいる。
 記念館は、NPO法人末永敏事平和記念館(末永次利理事長)が木造2階建ての施設を整備。末永の論文や、ゆかりの医学書、関係文献、写真などが展示されている。開館行事には約60人が参加。末永理事長は「敏事の平和の精神は北有馬、島原半島にとどまらず長崎県の宝。全国に発信し、子どもたちに伝えていきたい」とあいさつした。
 同館は随時開館で運営する。来館無料。問い合わせ先は副理事長の森永紳一さん(電090.4982.0279)。