ティングラーがパドレスの新監督に就任 2022年までの3年契約

日本時間10月29日、パドレスはチームの第21代監督としてジェイス・ティングラーと3年契約を結んだことを発表した。近年のスター選手加入と若手有望株の着実な成長により、再建から勝負モードへと移行しつつあるパドレスは、今年9月に解任されたアンディ・グリーンに代わる新監督を探していた。A.J.プレラーGMは、勝負モードに移行しつつあるチームをティングラーに任せることを決断した。

プレラーは球団から発表された声明文のなかで、ティングラーについて「ジェイスはコーチ、選手育成、フロントなど様々な側面における経験を持つ人物であり、私たちは彼が才能豊かなロースターを牽引するのに最適な人物であると信じている。選手を成長させたり、選手のポテンシャルをメジャーレベルへ引き上げたりする能力は特に素晴らしく、それが彼を監督に指名した大きな理由の1つだ」とコメント。「ジェイスをチームへ迎え入れて、10月の戦い(=ポストシーズン)を目指すのがとても楽しみだ」とティングラーの手腕に期待を寄せた。

現在38歳のティングラーは、現役時代の2005年に当時レンジャーズに在籍していたプレラーが、マイナーのルール5ドラフトで獲得した選手だった。2年後にはレンジャーズのドミニカ共和国サマーリーグのチームでコーチとしてのキャリアをスタートし、マイナーのフィールド・コーディネーター、GM補佐、臨時のベンチコーチなど、様々な役職を担ってきた。直近では、レンジャーズのメジャーリーグ部門で選手育成のコーディネーターを務めていた。

ティングラーは、スペイン語に堪能であり、ドミニカ共和国サマーリーグのほか、アリゾナ・ルーキーリーグ、ドミニカ共和国ウィンターリーグなどで監督を務めた経験がある。しかし、ルーキーリーグ以上での監督経験はなく、いきなりメジャーリーグの監督を任せるのはリスキーな選択でもある。マニー・マチャド、エリック・ホズマーといったスター選手を擁するパドレスを、「ビギナー監督」のティングラーがどのように率いていくのか。プレラーは、大きな賭けに出たと言えそうだ。

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