高校生の技、地域に貢献 鉄道支えた保線器具を修復 球磨工業高

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修復したレールベンダーを実際に線路で使ってみる球磨工業高の生徒ら=人吉市

 球磨工業高(人吉市)の機械科3年の生徒8人が、鉄道の保線器具「レールベンダー」を修復した。現在は使われていない手動タイプで、来年以降に市内のJR施設に展示される。

 レールベンダーは列車の重さで生じる線路のへこみを矯正する器具で、縦約1メートル、横約1・5メートル、重さ約30キロの鉄製。人吉鉄道観光案内人会によると、1970年代~80年代ごろまで使われていたという。同会副会長の高木正孝さん(90)が約10年前、JR矢岳駅の給水塔でばらばらの状態で発見したという。

 同会から依頼を受けた生徒たちは、約半年掛けて修復した。部品を連結させる10センチ前後の金具4本を旋盤を使って製作し、さびをバーナーとハンマーの振動ではがして、塗装で仕上げた。

 24日、JR人吉駅で納品式があり、生徒たちが同会に渡した。山路響さんは「時間が掛かった分、達成感が大きい。郷土に貢献できたと思う」と話した。高木さんは「素晴らしい出来栄え」と喜んでいた。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年10月25日掲載