中世たたら製鉄を再現 新見で体験学習、一昼夜作業

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炭の投入で勢いよく燃え上がる炉の炎

 中世に新見庄(にいみのしょう、現新見市)で盛んだった「たたら製鉄」を再現する体験学習会が26、27日、正田の操業施設で開かれた。手押しふいごで炉に風を送り、一昼夜かけて炭や砂鉄を燃やす伝統的な製鉄方法に市民らが挑戦した。

 施設内に設けた土製の炉に、参加者が「押してー、引いてー」の掛け声とともにふいごで送風。1400度前後に保った炉内に20分ごとに炭をくべて砂鉄を投入し、鉄製品の素材となる銑鉄約400キロをつくった。

 初めて参加した新見公立大1年の学生(19)=岡山市出身=は「ふいごは思った以上に力が必要で、腕とお尻が痛い。新見は昔からの文化をみんなで大切にする温かいまちだと感じた」と話していた。

 500年以上前に京都・東寺の荘園として栄えた新見庄の製鉄技術に触れようと、住民有志でつくる「新見庄たたら学習実行委員会」が主催。1999年から毎年開いており、21回目。

激しく燃えながら炉から流れ出てくる鉄
「押してー、引いてー」。元気な掛け声に合わせ、参加者がふいごを操作した
見学バスツアーも開かれ、参加者はカメラを手に作業を見守った