九州実業団毎日駅伝 来月4日号砲 MHPS 11年連続の全国切符濃厚  

11年連続の全国切符を狙うMHPSの選手たち=長崎市総合運動公園かきどまり補助競技場

 陸上の第56回九州実業団毎日駅伝は11月4日、北九州市の本城陸上競技場を発着点とする7区間80.2キロのコースで行われ、長崎県からMHPSが出場する。エントリーした23チーム中、オープン参加を除く17チームが8枠の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝=来年1月1日・群馬)の出場権を懸けて競う。スタートは午前9時。
 MHPSは2016、17年に優勝。18年は3位でV3を逃したが、2カ月後のニューイヤー駅伝は優勝した旭化成とデッドヒートを演じて県勢過去最高の2位でゴールした。今大会も優勝候補の一角に挙げられ、実力通りのレースができれば11年連続24度目の上州路切符獲得は間違いない。
 井上大仁、木滑良、岩田勇治は、9月に行われたマラソンの東京五輪代表選考レース「グランドチャンピオンシップ」(MGC)からの事実上の復帰戦になる。3人ともMGCでは思うような結果が得られなかったものの、チームの主将を務める木滑は「MGCが終わり、今は駅伝に向かってチームが一つになれている。いいイメージを持っている」と気持ちを切り替えている。
 トラックシーズンに中長距離で好調だった的野遼大、定方俊樹は区間賞を取れるだけの力がある。外国人ランナーが走れる2区(7キロ)は、1万メートルでチーム最速の自己記録を持つエノック・オムワンバが起用される見込み。
 ニューイヤー駅伝3連覇中の旭化成をはじめ、九電工、安川電機などがライバルと目される。黒木純監督は「元日に向けて、現段階でどれくらい戦えるか。若い力も試して層の厚さを示したい」と力を込める。

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