イージス・アショアで専門家会議設置 防衛省

 トラブルが相次ぎ地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田、山口への配備計画は頓挫しているが、防衛省は29日、再調査を徹底するため外部有識者で構成する専門家会議を設置した。河野太郎防衛大臣が記者会見し発表した。

専門家会議委員には電波、土木・水文、建築の各専門分野に精通している有識者で構成したとし、河野大臣は「東北大学大学院の風間聡教授、首都大学東京の多氣昌生特別教授、横浜国立大学大学院の田才晃教授の3名を選定した。第1回会議は30日防衛省で行う」と説明した。

河野大臣は「専門家会議では再説明に向けた再調査の一環として、外部の専門業者に委託する事項について、その仕様書の内容と調査結果の妥当性、電波環境調査について計算手法等の考え方も含めた結果の妥当性、むつみ演習場(山口県)に関する水環境への影響に係る各種調査について、その結果とそれを踏まえた対策の妥当性を検証するということをお願いしている。委員からの技術的な助言は調査手法あるいは調査結果にしっかり反映させていきたい」と話した。(編集担当:森高龍二)

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