青山・私道の封鎖禁止 業者側、和解協議に言及 長崎地裁で仮処分審尋

 長崎市青山町の住宅団地の住民ら7人が、団地内の私道を一部封鎖した福岡県の不動産管理業者に、妨害禁止などを求めた仮処分申し立ての第3回審尋が29日、長崎地裁であった。住民側弁護士によると、業者側は私道の売却を含む和解協議をするかどうかに言及、住民側は検討するとした。
 業者は昨年11月、青城自治会内を通る延長約700メートルの私道と隣接する山林を取得。合わせて3千万円程度での売却を持ちかけたのに対し自治会側は300万円程度が上限と回答、溝は埋まらなかった。次に業者は世帯別に月数千~1万円程度の通行料を求めたが、住民側は応じなかったため、今月から一般車両の通行禁止を通告し、道の一部をバリケードで封鎖した。
 審尋は非公開。住民が私道を無償で通れる通行地役権の有無などが争点となっている。次回審尋は11月5日。

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