工期延長決定後に判断 石木ダム 利水再評価で朝長市長

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、県が工期を3年延長する方針を示したことに合わせ、市が利水面の事業再評価をするかどうかについて、朝長則男市長は29日の定例会見で「最終的な決定はされていない。県から(延長すると)連絡があった段階で方向性を定める」と述べた。
 再評価には、反対住民が疑問視する水需給予測が含まれる。市は利水事業として厚生労働省の補助金を受けているため、適宜、再評価をすることが義務付けられている。実施すれば2012年度以来となる。
 県は9月、県公共事業評価監視委員会に工期延長を諮問し、承認された。今後、正式決定する。市水道局は16日の市議会特別委員会で、正式決定した場合、利水面の事業再評価も視野に入れて準備する考えを示していた。

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