楽天保険グループ 長崎に事務センター新設 来春業務開始へ

 楽天インシュアランスホールディングス(東京)などは29日、保険業と保険代理店業を手掛ける子会社4社が長崎市内に事務センターを新設すると発表した。業務開始は2020年4月の予定。人員は開設後3年間で120人程度まで拡大する予定で、このうち110人程度を正社員として地元で採用する計画。
 名称は「楽天保険グループ 長崎ビジネスセンター」。長崎市出島町のオフィスビル「クレインハーバー長崎ビル」の2階に入居する。
 子会社4社は▽楽天生命保険▽楽天損害保険▽ペット保険を手掛ける楽天少額短期保険▽保険代理店業や関連業務を受託する楽天インシュアランスプランニング。長崎ビジネスセンターは、新規契約や契約者の住所変更などに関する事務や、保険金の支払い事務などを担う。事務センターは現在、東京と大阪、札幌、松山に計9カ所あり、業務の一部を長崎に移管する形。事務センターとしては最大規模の拠点となる。
 20年4月の業務開始時点では約50人体制とする予定で、採用活動は12月から始める。優秀な人材が確保しやすいことや、災害リスクを踏まえた事業継続計画(BCP)の強化などが進出の決め手になったという。
 「クレインハーバー長崎ビル」への入居企業は今回で5社目。中村法道知事は「長崎県の優秀な人材やBCPの観点からビルを高く評価いただいたと聞いており、今後の企業誘致の大きな弾みとなる」とコメントした。
 子会社4社の2018年度の売上高は712億9千万円。従業員数は1347人(3月末時点)。

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