モータースポーツ版オリンピックは成功なるか? 日本代表はGTに濱口/笹原組、F4に小高が参戦

 FIA国際自動車連盟とSROモータースポーツが、2019年からモータースポーツ版の“オリンピック”として開催する『FIAモータースポーツ・ゲームス』は10月29日、フォーミュラ4カップのエントリーリストを発表した。これで6競技のエントリーリストがすべて揃ったことになる。

 このFIAモータースポーツ・ゲームスはモータースポーツ版のオリンピックとして提案されたイベントで、記念すべき第1回目は11月1〜3日に『ローマ大会』として、イタリアのバレルンガを舞台に開催。10月31日には、ローマでオープニングセレモニーが開催される。

 いよいよ開催が迫った第1回モータースポーツ・ゲームスは、GT3カーを使った『GTカップ』、TCRカーを使った『ツーリングカーカップ』、KCMGが開発したF4を使う『フォーミュラ4カップ』、ドリフト競技の『ドリフティングカップ』、さらに『カートスラロームカップ』、グランツーリスモSPORTを使った『デジタルカップ』という6競技で争われることになり、各レースに参戦するエントラントは、国別代表として戦う。

 10月30日に各競技のエントリーリストが出そろうことになったが、今回日本代表は2カテゴリーに参戦する。まずGTカップには、519号車として濱口弘/笹原右京組がエントリーした。チームはブランパンGTの強豪であるオレンジ1・FFFレーシングチームで、ランボルギーニ・ウラカンGT3を走らせることになる。このレースはドライバーカテゴライズでブロンズ/シルバー以上の組み合わせしか認められないが、濱口と笹原の組み合わせは非常に強力なのは間違いないだろう。

 そして、フォーミュラ4カップには小高一斗がエントリーすることになった。今季は全日本F3選手権やスーパーGTを戦っていただけに、どんなスピードをみせてくれるのか楽しみなところ。使用される『KC.MG-01』は今回が初レース。ハイブリッドも備える意欲的なマシンとなっている。

 おそらく日本の強みが発揮されるであろうドリフティングカップやデジタルカップに日本代表の名がないのは寂しいところだが、初年度のモータースポーツ・ゲームスがどんなイベントとなって、どんな盛り上がりをみせるのか、大いに楽しみにしたいところだ。

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