「降格阻止」のキーパーソンとなる5名

今シーズン昇格したチームは、まず残留という大きな目標をまず果たさなければならない。

セリエAのように降格したほうが収入が増えることもあるという特殊な事情があるリーグもあるが、基本的には1部に残留することで今後のクラブ経営に大きなプラスとなることが多い。

そこで今回は、残留を勝ち取るためのキープレイヤーを紹介しよう。

テーム・プッキ(ノリッジ)

ノリッジを引っ張るフィンランド代表のエースストライカー。

プレミアリーグに昇格したチームほど、降格したくないチームはいないだろう。それほど巨額な放映権料が入ってくるからだ。

そのために大規模な投資をするチームも少なくないが、ノリッジはそこまで動かなかった。それは昨季のチャンピオンシップでMVPに輝いたこの男の存在が大きい。

セビージャ、シャルケ、セルティックなどでは大きなインパクトを残せなかったが、今季は既に攻撃でも守備でも大活躍している。

マノロ・レイナ(マジョルカ)

久保建英が加入し日本でも大きく注目を浴びるマジョルカに所属するスペイン人GK。

昇格組とリーガ常連組には大きな戦力差があり、リーガで結果を残すのにはまず守備の組織を構築し失点数を抑えることが必要となる。そこでGKのレイナには最後の砦として、ピッチ上で最高のパフォーマンスが求められる。

またマジョルカは昇格したあとチームを再編成し、中堅の選手や若い選手が多く加入した。チームには他国の選手も多くなり、また久保のように注目を浴びる選手も出てきた。

そこで34歳ベテランのレイナにはロッカールームでチームをまとめる役割も求められる。チームの支柱としての存在に期待だ。

フィリッポ・ファルコ(レッチェ)

セリエAのレッチェの10番を背負うイタリア人フォワード。

27歳と若いわけではなく、ここまで日の目を浴びることは少なかったが、今シーズンはレッチェの攻撃陣を引っ張っている。

イタリアにおいては昇格組は資金力がなく、昇格組は守備的になることも多い。そこで少ない攻撃チャンスを活かすことができる必殺の刃が必要だが、レッチェはファルコいることでためを作ることができ、またカウンターにも迫力を出すことができる。

ファルコはドリブルと決定的なパスで違いを作ることができるため速攻と遅攻の両面で貢献することができる。レッチェが残留できるかどうかは、得点が取れるかどうか。つまりファルコが活躍できるかどうかかかっている。

ネヴェン・スボティッチ(ウニオン・ベルリン)

ブンデス1部に初昇格したウニオン・ベルリンに新加入したセルビア人CB。内田篤人が所属していたので知っている人も多いだろう。

昨シーズン2部最小失点で昇格してきたことからもわかるように守備に強みがあるチームだ。昨シーズンと同じディフェンスラインを作ることはできなかったが、1部をよく知るスボティッチを獲得することに成功した。

スボティッチはドルトムントでリーグ連覇もし、勝つ経験も多くしている選手だ。経験豊富な選手いるだけでチームは落ち着きを得ることができるだろう。また個人としても守備の技術は一級品でチームの中心として守備を締めることが期待される。

新加入ではあるが、チームを残留に導くことに期待だ。

サンドロ・トナーリ(ブレッシャ)

ブレッシャの攻撃のタクトをふる19歳のイタリア人ミッドフィルダー。

レジスタの役割を担い、その風貌と所属クラブから“ネクスト・ピルロ”と呼ばれているが、実際はもう少し守備的でどちらかといえばダニエレ・デ・ロッシに似ている。

セリエBではその実力を証明しチームの中心となったが、今シーズンからはよりインテンシティとレベルが高いセリエA。課題となるフィジカル面での改善は必須となる。

チームはバロテッリも加入し攻撃の駒は揃っているため、彼がチームをコントロールし勝利に導くことができるか期待だ。

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