茨城国体eスポーツ 小佐々君(西海・大島東小6年)初代王者

小佐々君が頂点に立った「ぷよぷよeスポーツ」小学生の部決勝戦(セガゲームス提供)

 この秋の第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」で初めて開催された文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の「ぷよぷよeスポーツ」小学生の部で、長崎県西海市立大島東小6年の小佐々流嬉君(12)が日本一に輝いた。
 「ぷよぷよ」は1991年に1作目が発売された対戦型パズルゲーム。画面上部から落ちてくる4色のブロック(ぷよ)を積み、同じ色が四つ隣り合うとぷよが消える。消えたぷよは、対戦相手に透明のぷよとして移動し、画面いっぱいに積み上がった方が負けとなる人気ゲーム。
 8月に福岡であった九州沖縄代表決定戦で優勝し、今月5、6日に茨城県つくば市で開かれた本大会に出場。西日本地区の4選手で競ったリーグ戦を3戦全勝で通過し、決勝では北海道代表をセットカウント2-0で破った。担任の先生が送ってくれた同級生の応援メッセージがうれしく、力になったという。
 小佐々君は4歳の時、「ぷよぷよ」で初めて遊んだ。昨年末、オンライン対戦機能が付いた「ぷよぷよeスポーツ」を購入。さらに腕を磨き、3月に大会初挑戦。ここで知り合ったプロのプレーヤーに技を教えてもらった。
 父の靖弘さん(34)は「相手の動きを見切る力が強い」と分析する。ゲームは「宿題を済ませてから」とルールを決め、長くても1日3時間程度。好きな課目は算数と図工で、暗算が得意という。小佐々君はeスポーツの魅力について「通信機能を使い、遠く離れた人や大人とも楽しめるところ。プロになるのが目標」と笑顔を見せた。

「相手がどう攻めてくるのか考えながらやっている」と話す小佐々君=西海市内

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