「ドクターX」海老名敬役・遠藤憲一を直撃!西田敏行の“新技”に耐えられない!?

「ドクターX」海老名敬役・遠藤憲一を直撃!西田敏行の“新技”に耐えられない!?

テレビ朝日開局60周年記念 木曜ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)で、海老名敬役でドラマを盛り上げている遠藤憲一さんにインタビューを敢行! 「顔怖いよ」と大門未知子(米倉涼子)にあしらわれたり、蛭間重勝(西田敏行)に「御意」を求められたり…。「ドクターX」では憎めない存在として確立している海老名は、自身にとってどのような存在であるか。また、撮影中に飛び交うアドリブなど、たくさんのことを語ってくださいました。最後までお楽しみください。

── 第6シーズンが始まると聞いた時の、率直な気持ちをお聞かせください。

「2年ぶりなんですよね。『ドクターX』はナンセンスな場面や笑い、ピリッとしたところもあるけれども、(撮影を)楽しめるところがあるんです。仕事しながら、リフレッシュできるんですよね。仲間とも長いしね。だから、新シーズンが始まると聞いてうれしかったです」

── リフレッシュになるんですね。

「バカ話とかしてね、リフレッシュしてるんだよね! まあ、幼稚な遊びとかもしてるんだけど(笑)」

── 幼稚な遊びですか? どんなことをされてるのか、聞いてもいいですか…?

「今回、市村(正親)さんが新たに入ってくれたんだけど、いろいろと教えてくれるんだよね。きっと、お子さんに教えていることなんだろうなと思うんだけど、この間は手品を教えてくれて。こういうの!(と言って、実際に披露してくださいました。公式Instagramにも公開されてます) こういうのが好きなんだよね。(市村さんに)和ませてもらってるかなあ」

── 今回、新キャストがたくさん加わりましたが、撮影で印象が変わった方とかいらっしゃいますか?

「清水ミチコさんかな。セリフ言葉が難しいんだろうけど、一生懸命頑張っている姿が新鮮だったな。もちろん、普段も一生懸命なんだろうけど、崩したコントとかを見ているので、難しい術式とかをしゃべる姿は新鮮だったかな」

── また、「私のおじさん~WATAOJI~」(テレビ朝日系)で共演された戸塚純貴さんが新キャストとして加入されましたね。

「出来上がっている作品に入ってくるのは緊張するみたいで、初めの撮影とかは緊張しながらやっているのが新鮮に感じたね。おじさんたちに囲まれて緊張するのもいい経験になるんじゃないのかなと思うよ。でも、俺の役柄は戸塚くん演じる多古幸平より下っ端になってるからね、変な感じだよね(笑)」

── 先週放送があった第2話の紙カルテから電子カルテに代わって、使い慣れていない海老名先生が悪戦苦闘するシーンの現場を見たのですが、アドリブがたくさんありましたよね。

「あえてアドリブを言おうとしているわけではないんだけど、それでつないだ方がなんとなくにぎやかになる場面もあるので、臨機応変に入れているかな」

── 絶賛撮影中だと思いますが、アドリブで印象に残っている場面はありますか?

「以前、西田さんと芝居すると吹いてばかりいたの! アドリブでいろいろ言われてね(笑)。でも、ある時からなんとか耐えられるようになったんだけど、今回は(西田さんに)無言で見つめるというアドリブをされるようになって…(笑)。こちらが『こうですよね!』って調子のいいことを言うと、グッと見つめられて…。これがね、耐えられないんだよね…! この“新技”を耐えられるようにしなきゃなとは思うんだけど。(西田さんの)心の声が聞こえてくるような感じがして、笑っちゃうんだよ」

── 顔だけで訴えてくるんですね!

「そうなんだよね。ジーっと見てくる時に『しゃべるなよ、お前』みたいなのが伝わってくるので、そこをクリアできるように頑張ってます」

── 遠藤さんが演じる海老名先生はとても憎めない存在だなと思うのですが、遠藤さんにとってはどんな存在ですか?

「元々能力がないのに、棚ぼたから引っ張ってもらっている役で…。どんどん役職が下がってきて下っ端中の下っ端になっちゃったんだよね。今(インタビュー中は)スーツを着てるけど、若者たちが着るケーシー白衣という衣装で過ごすんだよ。でも、たくましく明るく生きようとしているところは、海老名の偉いところかなと思うので…。へこむ時はへこんでるんだろうけれど、頑張って生きようとしているところが好きなので、そこをちゃんと演じていこうかなと思います」

── 先日行われた制作発表記者会見で「失敗しない自信があることは何?」の質問が出ていましたが…。

「絶対失敗しないことねえ…。難しいよね。…あっ、あごに棒を乗っけてバランスを取る! 普通の人よりは失敗しないかな(笑)。それから縄跳び。二重飛びは最低でも20回は飛べるんだよ。でも、役に立たないことばっかりなんだよね(笑)」

── それでも自信があることがあるってすてきですよね。逆に、失敗しちゃったエピソードがあったりしますか?

「このドラマでは、アドリブに対して吹いちゃったこと。マジ笑いしてるから(笑)。思いっきり笑っちゃってるけど、(放送で)使われるのかなあ。楽しみにしていてください!」

── さらに会見の中で「変わったこと、変わらないこと」の話も出ていましたが、遠藤さん自身の変わったことや変わらないことはどんなところでしょうか。

「『ドクターX』に関していえば、すべてのシーンじゃないけど、楽しんでやれる場面が結構あるんだよね。出始めの頃は余裕がなかったけど、ちょっとずつ楽しんで参加できるようになったことが変わったことかな。変わらないことは、セリフ覚え。覚えるのが遅いから…。1日に何時間もできないから、なるべく毎日、撮影が来るまでちょっとずつセリフに触れておく努力をしてるかな」

── では最後に、放送を楽しみにしている視聴者の方にメッセージをお願いいたします!

「『ドクターX』を待ってくれている人がたくさんいるんだなというのは、いろいろな場面で感じています。この先もどのくらいの人たちが、見続けてくれるかなというのが楽しみ。ぜひ、たくさんの人に見てほしいなと思います!」

── ありがとうございました!

【プロフィール】


遠藤憲一(えんどう けんいち)
1961年6月28日生まれ。東京都出身。22歳でドラマデビューし、刑事ドラマやサスペンス作品などで下積み出演を続ける。2009年に「湯けむりスナイパー」(テレビ東京ほか)で連続ドラマ初主演を果たす。その後、「民王」「未解決の女 警視庁文書捜査官」(ともにテレビ朝日系)、連続テレビ小説「わろてんか」(NHK)、「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」(日本テレビ系)、「潜入探偵トカゲ」(TBS系)、映画「あずみ」「ハゲタカ」「ストロベリーナイト」など、数々の作品に出演。映画「午前0時、キスしに来てよ」(12月6日公開)が待機中。

【番組情報】


「ドクターX~外科医・大門未知子~」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54

テレビ朝日担当/Y・O
撮影/中越春樹

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