合併 口実の不審電話注意 十八、親和両行が呼び掛け

 十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)が2020年10月に合併し「十八親和銀行」となることを口実に、口座番号や暗証番号を聞き出そうとする不審な電話が長崎市内で確認された。今後さらに増えることが予想され、両行は注意を呼び掛けている。
 把握しているのは1件。親和銀によると、16日午後10時ごろ、長崎市内の60代女性の自宅に「親和銀行」を名乗る男から「合併に伴う取引内容精査のため、口座番号を教えてほしい」と電話があった。支店名や氏名を告げず一方的な話しぶりだったため、女性が不審に思って電話を切り、被害はなかった。
 20年2月には十八銀の一部店番が変更となり、合併後の21年1月にはシステムが統合される。今後、こうしたタイミングで不審電話は増える可能性がある。
 両行は「営業店の窓口以外で口座番号や暗証番号を尋ねること、依頼なしにキャッシュカードや通帳、印鑑を預かることはない」と説明。不審な電話や訪問があった場合は相談を呼び掛けている。
 問い合わせは、両行に設置した「お客さま照会センター」まで。十八銀(電0120.18.0218)、親和銀(電0120.48.0070)

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