運動員買収の疑惑で法務大臣を辞任|河井克行(かわい かつゆき)氏の経歴は?

今年7月の参議院議員選挙において、自民党の衆議院議員・河井克行氏(56)と妻の参議院議員・河井案里氏(46)に、ウグイス嬢に公職選挙法で定められた上限額を越えた報酬を支払う、いわゆる「運動員買収」の疑惑があることが週刊誌で報じられました。これを受けて河井克行氏は10月31日、法務大臣を辞任しました。なお後任には、元少子化担当相で参議院議員の森雅子氏(55)が就きます。今回は河井克行氏の経歴を振り返ります。

広島県出身の河井氏。広島県議を経て、衆議院議員を7期務める

河井克行氏は1963年、広島県の生まれで現在56歳です。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、1985年に松下政経塾・第6期生として入塾。1988年には米国オハイオ州デイトン市行政管理予算局国際行政研修生となり、1990年に松下政経塾を卒業しています。

1991年の広島県議会議員選挙では、広島市安佐南区から立候補し初当選。1996年の第41回衆議院議員選挙で、広島3区から立候補し初当選を果たします。2003年の第43回衆議院議員選挙では、比例中国ブロックで再選。これまでに7回の当選を重ねています。

2004年の第二次小泉内閣では外務大臣政務官に就任。2005年の第三次小泉内閣では外務大臣政務官に再任したのち、自由民主党国会対策副委員長にも就いています。2006年には自由民主党国防部会長に、2007年の第一次安倍改造内閣では法務副大臣を務めました。同年の福田内閣で法務副大臣に再任し、2008年には自由民主党副幹事長に就任しました。

自由民主党国会対策副委員長、衆議院外務委員会筆頭理事などを歴任後、2013年には自由民主党総務会副会長に就任。2015年の第三次安倍改造内閣では内閣総理大臣補佐官に就任、2016年の第三次安倍第二次改造内閣では内閣総理大臣補佐官に再任しています。

その後2017年からは自由民主党総裁外交特別補佐を経て、2019年の第四次安倍第二次改造内閣では法務大臣に就任しましたが、10月31付けで法務大臣を辞任しました。

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