ナショナルズが初のWS制覇 「世界一なし」は残り6チームに

日本時間10月31日、ナショナルズがアストロズとのワールドシリーズ第7戦に勝利し、1969年の球団創設(当時モントリオール・エクスポズ、2005年からワシントン・ナショナルズ)以来初となる世界一に輝いた。これにより、まだワールドシリーズ制覇を経験していないメジャーリーグのチームは、残り6球団となった。

残り6球団のうち、本拠地を移転したチームを除くと、最も長い歴史を持つのが1969年創設のパドレスだ。パドレスは、これまでワールドシリーズに2度進出しているものの、1984年はタイガースに1勝4敗、1998年はヤンキースに0勝4敗で敗退。現在、チームは再建期を終えつつあり、再び頂点にチャレンジする。

1969年にシアトル・パイロッツとして誕生し、翌1970年から現名称のブリュワーズも、まだワールドシリーズ制覇を経験していない。まだア・リーグに所属していた1982年に1度だけワールドシリーズ進出の経験があるものの、このときはカージナルスに3勝4敗で敗れた。

1961年にワシントン・セネタースとして誕生し、1972年から現名称のレンジャーズは、2010年以降5度もポストシーズンに進出し、2010年と2011年にはワールドシリーズまで駒を進めたが、それぞれ1勝4敗(対ジャイアンツ)、3勝4敗(対カージナルス)で敗退。レンジャーズと同じア・リーグ西部地区に所属するマリナーズは、1977年の球団創設以降1度もワールドシリーズ進出がなく、イチロー1年目の2001年を最後にポストシーズン進出すら果たせていない。

1993年に誕生したロッキーズは、まだ1度も地区優勝の経験がなく、ワイルドカードで5度ポストシーズンに進出。2007年には球団史上初のワールドシリーズ進出を果たしたが、レッドソックスの前に4連敗で敗退した。

最も直近のエクスパンション(球団拡張)により1998年に誕生したレイズ(創設当時はデビルレイズ)は、球団創設からの10シーズンで9度も地区最下位に沈んだが、創設11年目の2008年に球団名を改称すると、一気にワールドシリーズへ進出。しかし、フィリーズに1勝4敗で敗れ、その後も4度ポストシーズンへ進出しているが、いずれも地区シリーズ敗退となっている。

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